英誌「エコノミスト」が住みやすい都市ランキングを発表
イギリスの雑誌「エコノミスト」の調査部門 "エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)”が世界140都市を対象として2019年版"世界の住みやすい都市ランキング "を発表いたしました。今回はその上位10都市をご紹介いたします。
評価は以下の5つの指標で、その平均にてランキングしています。
5つの評価指標について
- 安定性:軽犯罪および凶悪犯罪の発生率、テロの脅威、武力紛争の脅威など
- ヘルスケア:利用できる医療、医療の質など
- 文化、環境:気候、汚職の度合い、検閲の度合い、楽しめるスポーツなど
- 教育:利用できる私教育、私教育の質など
- インフラ:道路網や公共交通機関の質、質の良い住宅が手に入るか、通信の質、水やエネルギーの質など
世界の住みやすい都市ランキングTop10
(順位:都市名(国名):総合指数)
1位:ウィーン(オーストリア) (99.1)
欧州オーストリアの首都。モーツアルトやベートーベン、シューベルトなどの作曲家が活躍したことから音楽の都として知られる。人口180万人。 歌劇場や美術館、博物館が多く豊かな文化インフラが高く評価され2年連続の1位となっています。
2位:メルボルン(オーストラリア) (98.4)
オーストラリア南東部に位置するビクトリア州の州都で同国第2の都市。人口400万人。イギリス風の建物や文化が色濃く残っている。長年ランキング1位の都市でしたが、2018年よりウィーンに1位の座を奪われております。
3位:シドニー(オーストラリア) (98.1)
オーストラリア南東部、ニューサウスウェールズ州に位置するオーストラリア第一の都市。人口500万人で経済の中心地でもある。世界で最も美しいといわれる都市のひとつです。
4位:大阪(日本)(97.7)
日本からは最上位の4位にランクイン。前回の3位からはダウンしたものの、前々回の14位から大きくランクアップしている。交通機関の利便性の向上や犯罪の減少率が上位ランクの要因となりました。
5位:カルガリー(カナダ)(97.5)
カナダ西部のアルバータ州にある人口140万人の都市。ロッキー山脈の麓とカナダ平原の間に位置し、マウンテンリゾートとしても有名です。
6位:バンクーバー(カナダ)(97.3)
カナダ南西部に位置するブリティシュコロンビア州の州都。都市圏人口は210万人とカナダ国内第3位の都市圏を形成している。民族が多様でヨーロッパ系、アジア系が共存する都市です。
7位:東京(日本)(97.2)
日本からは大阪に続き東京が7位にランクイン。教育、ヘルスケア、安定性の項目がいずれも100と高い評価を受けております。
7位:トロント(カナダ)(97.2)
東京と並んで7位タイとなったカナダのトロント。スコアも東京同様に教育、ヘルスケア、安定性の項目で100という高い指標となっています。
9位:コペンハーゲン(デンマーク)(97.2)
北欧からは唯一ベストテンにランクインしたデンマークの首都コペンハーゲン。北ヨーロッパ最大級の都市圏。
10位:アデレード(オーストラリア)(96.6)
オーストラリア南部に位置する南オーストラリア州の州都。文化と芸術の都として知られています。
日本からは2大都市がランクイン
以上トップ10には国別ではオーストラリアとカナダが3都市ずつ、日本からは大阪と東京の2大都市がランクインし、オーストリア、デンマークからは1都市ずつランクインいたしました。
尚、次点の11位にはチューリッヒ(スイス)、12位にはフランクフルト(ドイツ)となっております。
またワーストは1位がダマスカス(シリア)、2位にラゴス(ナイジェリア)、3位にはダッカ(バングラディッシュ)という結果となっております。
(出典:Global Liveability Index )
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