はじめに
今年10月からいよいよ消費税10%がスタートとなりましたが、世界での消費税率はどのくらいのパーセンテージが主流になっているのでしょうか?
そこで今回は‟世界の消費税率”をご紹介いたします。
世界において消費税が初めて導入されたのはフランスで1954年から始まりました。フランスに遅れること34年。日本においては1989年4月に初めて導入(3%)されております。
ちなみにヨーロッパでは「消費税」ではなく「付加価値税」と呼ばれているおりますが、内容としては消費税とほぼ同義となっています。
それでは消費税率(付加価値税率)の高い国ランキングを発表いたします。
消費税率(付加価値税率)の高い国ランキング
1位:ハンガリー 27%
2位:ノルウェー 25%
2位:スウェーデン 25%
2位:デンマーク 25%
2位:クロアチア 25%
6位:フィンランド 24%
6位:アイスランド 24%
6位:ギリシャ 24%
9位:アイルランド 23%
9位:ポルトガル 23%
その他の国の消費税(付加価値税)率も併せてご紹介します。
イタリア 22%
イギリス 20%
フランス 20%
ドイツ 19%
ロシア 18%
中国 17%
ブラジル 17%
メキシコ 16%
オーストラリア 15%
日本 10%
韓国 10%
アメリカ 0~10%前後(※州によって異なる)
カナダ 5%
世界各国の消費税率は非常に高い
こう見てみますとほとんどすべての主要国において、日本より断然高い税率となっていることがわかります。
一方で軽減税率においては、日本は8%とあまり消費税率と差が無いのに対して、欧州の各国では消費税(付加価値税率)と軽減税率に大きな差がある場合が多いです。
以下、各国の軽減税率も紹介いたします。
主要国の軽減税率と対象品目
アイルランド(23%)→・ガソリン、娯楽(13.5%)食料品、子供用衣服(0%)
イタリア(22%)→・一部の食料品、外食(10%)生鮮野菜、パン、パスタ、書籍など(4%)
フランス(20%)→・外食(10%)食料品(5.5%、10%)新聞/雑誌(2.1%)
イギリス(20%)→家庭用燃料・電力(5%)食料品、新聞/雑誌(0%)
ドイツ(19%)→新鮮な果物、牛乳など(7%)
カナダ(5%)→食料品・処方箋薬(0%)
では日本の軽減税率の対象品目をみてみたいと思います。
日本の軽減税率対象品目
・飲食料品(お酒、外食を除く)=人の飲用または食用に供されるもの
・新聞(定期購読契約された週2回以上発行されるもの)
以上となっております。
特に飲食料品では外食は除くとありますので、イートインの場合は軽減税率が適応されないとのことですが、コンビニやファーストフード店などテイクアウトとイートインがどちらも可能な店舗では確認作業の有無などの運用上の問題も指摘されております。
まとめ
尚、今回の消費税10%への増税の目的としては、年金・介護・医療などの社会保障財源のため、国民全体に幅広く負担を求める消費税が所得税や法人税などに比べて最も財源としてふさわしい負担方法であるとの考えから増税になったようです。
日本の喫緊の課題である社会保障制度の将来に渡る安定的な運用への財源活用を期待したいところです。
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