今回は世界遺産についてのランキングです。
日本の世界遺産
2019年時点で日本国内には23の世界遺産登録があります。これは世界で12番目の登録数です。今回はそんな数多くある日本の世界遺産の中で楽天トラベルが2019年10月に行ったアンケートによる「本当に行って良かった日本の世界遺産ランキング」からTOP10をご紹介いたします。
本当に行って良かった世界遺産ランキングTOP10
(順位:世界遺産名称 所在地 投票数)
1位:厳島神社
(広島県)254票
厳島を背後に、その入り江の海の中に木造建築が立ち並ぶ日本でも珍しい神社です。厳島は、特別史跡および特別名勝に指定されています。
2位:原爆ドーム
(広島県)221票
原爆の爆心地から至近距離にあり、熱線と爆風を浴びて大破、全焼した原爆ドーム。戒めと願いを込めて”負の遺産”とも呼ばれています。
3位:古都京都の文化財
(京都府、滋賀県)202票
京都は794年~1868年まで天皇が居所を置いた日本の首都。盆地という地形を利用して建てられた美しい寺院や庭園が、当時の繁栄を伝えます。
4位:姫路城
(兵庫県)184票
木造の建築を配し、石造りの城壁と白色の土壁をめぐらせる日本独特の城郭建築です。姫路城は17世紀初頭・城郭建築最盛期の遺産です。
5位:法隆寺地域の仏教建造物
(奈良県)180票
7世紀初期に創建された法隆寺。以来18世紀末まで、世界最古の木造建築をはじめ、仏教寺院建築の変遷をうかがうことができます。
6位:白川郷・五箇山の合掌造り集落
(岐阜県、富山県)174票
茅葺の合掌造りの大きな屋根が特徴的な18~19世紀の木造民家群です。3~5階建てで、当時は1棟に数十人の大家族が住んでいました。
7位:日光の社寺
(栃木県)171票
日光は徳川家康の霊廟である東照宮が造営された徳川幕府の聖地です。東照宮、二荒山神社、輪王寺の建造物群が登録されています。
8位:古都奈良の文化財
(奈良県)149票
奈良は710年~794年までの日本の首都です。今も宗教都市として、大社寺を中心にした地域が存続。文化遺産には、宮跡、寺院、寺社があります。
9位:知床
(北海道)115票
海から陸へと繋がる生態系がわかりやすいです。希少な動植物の生息地となっており、保護管理体制が整っていることが評価されました。
10位:富士山-信仰の対象と芸術の源泉
(静岡県、山梨県)109票
富士山は、日本最高峰を誇るだけでなく、信仰の対象や芸術の源泉など、文化的景観として世界的な意義を持つことが評価されました。
(参考:楽天トラベル 本当に行って良かった日本の世界遺産ランキング 2019年調査)
以下、現在登録されている日本国内の世界遺産一覧をご紹介いたします。
日本の世界遺産一覧
1:法隆寺地域の仏教建造物(奈良県)(平成5年)文化遺産
2:姫路城(兵庫県)(平成5年)文化遺産
3:屋久島(鹿児島県)(平成5年)自然遺産
固有植物スギの優れた生育地です。減少している照葉樹林が原生状態で残され、国有林の森林生態系保護地域の保存地区でもあります。
4:白神山地(青森県、秋田県)(平成5年)自然遺産
約13万haに及ぶ広大な山地帯の総称です。ほぼ人為の影響を受けていない世界最大級のブナ林が分布し、多種多様な動植物が生息・自生しています。
5:古都京都の文化財(京都府、滋賀県)(平成6年)文化遺産
6:白川郷・五箇山の合掌造り集落(岐阜県、富山県)(平成7年)文化遺産
7:原爆ドーム(広島県)(平成8年)文化遺産
8:厳島神社(広島県)(平成8年)文化遺産
9:古都奈良の文化財(奈良県)(平成10年)文化遺産
10:日光の社寺(栃木県)(平成11年)文化遺産
11:琉球王国のグスク及び関連遺産群(沖縄県)(平成12年)文化遺産
15世紀前半に琉球列島を統一していた琉球王国です。建設された城(グスク)からは、国際色豊かな独自の文化をうかがうことができます。
12:紀伊山地の霊場と参詣道(三重県、奈良県、和歌山県)(平成16年)文化遺産
この地域特有の地形や気候、自然環境に根差して育まれた多様な信仰の形態を背景に、3県にまたがる霊場と参詣道が登録されています。
13:知床(北海道)(平成17年)自然遺産
14:石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)(平成19年)文化遺産
16~20世紀かけて採掘・製錬を行った銀鉱山、港と港町、これらを結ぶ街道からなり、文化的景観としての価値も高いです。
15:小笠原諸島(東京都)(平成23年)自然遺産
小さい島ながら、小笠原でしか見ることのできない固有種の割合が非常に高く、なかでもカタツムリなどの陸産貝類の固有種は94%と非常に高いです。
16:平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群(岩手県)(平成23年)文化遺産
中尊寺や毛越寺などがある平泉は平安時代末期に、仏教に基づく理想世界の実現を目指して造営された政治・行政の拠点です。
17:富士山-信仰の対象と芸術の源泉(静岡県、山梨県)(平成25年)文化遺産
18:富岡製糸場と絹産業遺産群(群馬県)(平成26年)文化遺産
19世紀後半から20世紀にかけて、高品質な生糸の大量生産に貢献しました。生糸を生産する過程を伝える近代文化遺産として登録されました。
19:明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業(岩手県、静岡県、山口県、福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、鹿児島県)(平成27年)文化遺産
西洋から非西洋への産業化の移転が成功したことを証言する明治の産業革命遺産群です。三池炭鉱など、8つのエリアに23の資産が点在しています。
20:国立西洋美術館本館(東京都)(平成28年)文化遺産
(注)7か国(日本、フランス、アルゼンチン、ベルギー、ドイツ、インド、スイス)にまたがる「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産の一つ。
ル・コルビュジエが日本に残した唯一の建築作品です。展示物の増加に伴い展示室を追加できる「無限成長美術館」構想に基づいています。
21:「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(福岡県)(平成29年)文化遺産
沖ノ島には4~9世の古代祭祀の変遷を示す遺跡が、ほぼ手付かずで残されています。その信仰を担った宗像氏の存在を伝える九州本土の新原・奴山古墳群を含みます。
22:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(長崎県、熊本県)(平成30年)文化遺産
17世紀から19世紀の2世紀以上にわたるキリスト教禁教政策の下で、ひそかに信仰を伝えた人々の歴史を物語る長崎と天草地方の旧跡です。12の構成資産によって形成されています。
23:百舌鳥・古市古墳群(大阪府)(令和元年)文化遺産
古墳時代の最盛期だった4世紀後半~5世紀後半に築造されました。多様な古墳群は土製建造物の技術的到達点を表し、墳墓によって権力を象徴した当時の人々の歴史を物語っています。
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