日本の温泉地ランキングです。
温泉地の湧出量
全国の源泉総数は2万7297本。また全国の温泉の湧出量は254万6813L/分。そのうち自噴湧出量は67万9732L/分で、全体の4分の1にあたります。源泉数と湧出量ともに大分が全国位置で、源泉数の数は4418本に及びます。
まずは温泉湧出量のランキングからご紹介いたします。
温泉湧出量が多い都道府県TOP5
(順位:道県名 湧出量 )
1位:大分県 27万9549L/分
2位:北海道 20万1055L/分
3位:鹿児島県 15万7989/分
4位:青森県 14万4874L/分
5位:熊本県 13万1224L/分
(環境省「平成29年度 温泉利用状況」)
やはり温泉大国の大分県がTOPの湧出量を誇っています。2位は北海道でベスト5位までは日本の北端と南端に集中している印象です。

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続いては、観光経済新聞社が発表した日本旅行業協会および協会加盟の旅行業者などの投票をもとにランキングした「第33回にっぽんの温泉100選ランキング」を発表いたします。
第33回にっぽんの温泉100選ランキングTOP10(2019年)
(順位:温泉地 都道府県 前回順位 変動)
1位:草津温泉(群馬県) 前回1位 →
2位:別府温泉(大分県) 前回2位 →
3位:指宿温泉(鹿児島県)前回4位 ↗
4位:有馬温泉(兵庫県) 前回6位 ↗
5位:道後温泉(愛媛県) 前回5位 →
6位:下呂温泉(岐阜県) 前回3位 ↘
7位:登別温泉(北海道) 前回7位 →
8位:由布院温泉(大分県)前回9位 ↗
9位:箱根温泉(神奈川県)前回17位 ↗
10位:城崎温泉(兵庫県) 前回10位 →
1位:草津温泉(群馬県)
泉質:硫黄泉、酸性泉
効能:肩こり、外傷、火傷、皮膚病など
自然湧出の自噴泉として湧出量日本一を誇り、温泉番付の東の横綱と評される名湯。草津名物である湯畑が湯煙を上げ、湯の町情緒が漂います。昔ながらの風習である湯もみの見学や体験が可能な「熱乃湯」や、観光客も入れる共同浴場が3か所あります。
日本を代表する人気温泉地の一つ。
2位:別府温泉(大分県)
泉質:単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉など
効能:疲労回復、神経痛、切り傷、皮膚病など
鶴見岳と御伽岳の山麓に広がり、源泉数、湧出量共に日本一を誇る温泉地。別府八湯を中心に数百もの温泉が点在し、泉質も10種類に及びます。
自然湧出の源泉をめぐる「別府地獄祭り」も人気の観光スポットとなっています。
3位:指宿温泉(鹿児島県)
泉質:塩化物泉
効能:神経痛、筋肉痛、肩こりなど
鹿児島県南端の指宿市には摺ヶ浜温泉、弥次ヶ湯温泉、二月田温泉など数多くの温泉地があり、指宿温泉はそれらの総称です。
大型宿泊施設が立ち並ぶ鹿児島湾沿いの摺ヶ浜温泉は、砂浜に埋まって体を温める「砂むし温泉も有名」です。
4位:有馬温泉(兵庫県)
泉質:含鉄泉、塩化物泉
効能:胃腸病、貧血病、婦人病など
「日本書紀」にも登場する名湯。周囲を豊かな自然に囲まれた温泉郷は、枕草子が「三大名泉」のひとつに数え、豊臣秀吉が何度も訪れたという記録が残っています。
海水の2倍の塩分を含む茶色の金泉や透明な銀泉など泉質も多岐にわたります。
5位:道後温泉(愛媛県)
泉質:単純温泉
効能:呼吸器病、リウマチ、神経痛など
「日本書紀」にも登場する歴史ある湯の町。道後温泉のシンボル、共同風呂の道後温泉本館は、夏目漱石が松山中学に赴任した翌年の1894年(明治27年)に建設されました。木造三層楼の城郭風建築は観光名所としても高い人気を誇ります。
6位:下呂温泉(岐阜県)
泉質:塩化温泉
効能:リウマチ、神経痛など
飛騨の山奥にありながら、徳川将軍家に仕えた江戸時代の儒学者・林羅山が、兵庫県の有馬温泉、群馬の草津温泉と並ぶ「日本三名泉」のひとつと称しました。
風情漂う歓楽街が広がり、無料で楽しめる足湯も点在し、益田川沿いにも無料の公共露天風呂があります。
7位:登別温泉(北海道)
泉質:含鉄泉、単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉など
効能:気管支炎、神経痛、腰痛、冷え性など
登別の魅力のひとつが多彩な泉質。上記泉質のほかにも、石膏泉、鉄泉、重曹泉、緑ばん泉などがあり、「温泉のデパート」などと呼ばれています。
周囲の豊かな自然も魅力です。地獄谷、倶多楽湖、大湯沼やクマ牧場などにも立ちよりたいスポットです。
8位:由布院温泉(大分県)
泉質:単純温泉、二酸化炭素泉、炭酸水素塩泉など
効能:疲労回復、神経痛、切り傷、皮膚病など
湯布院の西南麓にあり、標高450mの山里に湧く温泉。温泉の湧出量は全国3位で約800か所の温泉があります。
人気の高級旅館が立ち並ぶ温泉街では共同浴場や立ち寄り湯も楽しめます。美術館が点在するアートな街でもあります。
9位:箱根温泉(神奈川県)
泉質:単純温泉、塩化物泉、硫酸塩泉など
効能:神経痛、筋肉痛、冷え性、切り傷、皮膚病など
温泉湧出量は全国5位を誇り、全国屈指の温泉場として知られます。
その量もさることながら、泉質の多彩さも特徴です。
江戸時代からの7つの温泉に明治以降に開かれた10種類の温泉を加えて「箱根十七湯」呼ばれます。
10位:城崎温泉(兵庫県)
泉質:塩化物泉
効能:神経痛、筋肉痛、消化器病など
7~8世紀には開かれたと伝えられる古い温泉地。大渓川に沿って木造の宿が軒を連ね、川縁には柳がゆれる古い湯地場のゆかしい風情も人気のひとつになっています。
同地を題材にした小説「城の﨑にて」を書いた志賀直哉をはじめ、訪れた文豪も数多いです。
まとめ
上記ランキング以外にも日本全国にはたくさんの温泉地があります。
2017年の温泉地でののべ宿泊者数は約1億3000万人と前年度より44万人増えております。
海外ガイドブックや旅行サイトで日本の温泉地が高く評価されたことなどから外国人観光客も年々増加しているようです。