2020年7月東京オリンピック開催
いよいよ2020年7月24日、東京で56年ぶりの夏季オリンピック開催まで残り半年となりました。
前回2016年のリオ・デ・ジャネイロ大会では日本は過去最高となる41個のメダルを獲得しましたが、東京オリンピックではメダル獲得記録を更新できるかにも注目が集まります。
今回は夏季オリンピックでの国別メダル獲得数をランキングしてみました。
国別夏季オリンピック・メダル獲得数TOP10
【順位:国名 メダル獲得数(メダル種類内訳)】
1位:アメリカ 2534個(金 1025、銀 800、銅 709)
2位:イギリス 853個(金 264、銀 296、銅 293)
3位:フランス 735個(金 217、銀 247、銅 271)
4位:ドイツ 620個(金 193、銀 196、銅 231)
5位:イタリア 582個(金 207、銀 180、銅 195)
6位:中国 548個(金 226、銀 167、銅 155)
7位:オーストラリア 497個(金 147、銀 163、銅 187)
8位:スウェーデン 496個(金 147、銀 170、銅 179)
9位:ハンガリー 494個(金 177、銀 147、銅 170)
10位:日本 440個(金 142、銀 136、銅 162)
次点:ロシア 430個(金 149、銀 126、銅 155)
(参考:IOC公式サイト)
過去の夏季大会での日本のメダル獲得数
【開催年-開催都市 日本のメダル数(金・銀・銅の内訳)】
1912-ストックホルム 0個(※日本初参加)
1916-ベルリン ~第一次世界大戦のため中止~
1920-アントワープ 2個(金 0、銀 2、銅 0)
1924-パリ 1個(金 0、銀 0、銅 1)
1928-アムステルダム 5個(金 2、銀 2、銅 1)
1932-ロサンゼルス 18個(金 7、銀 7、銅 4)
1936-ベルリン 20個(金 6、銀 4、銅10)
1940-東京 ~第二次世界大戦のため中止~
1944-ロンドン ~第二次世界大戦のため中止~
1948-ロンドン ~不参加~
1952-ヘルシンキ 9個(金 1、銀 6、銅 2)
1956-メルボルン 19個(金 4、銀 10、銅 5)
1956-ストックホルム(馬術 ) ~不参加~
1960-ローマ 18個(金 4、銀 7、銅 7)
1964-東京 29個(金 16、銀 5、銅 8)
1968-メキシコシティー 25個(金11、銀7、銅7)
1972-ミュンヘン 29個(金13、銀8、銅8)
1976-モントリオール25個(金9、銀6、銅10)
1980-モスクワ ~不参加~
1984-ロサンゼルス 32個(金10、銀8、銅14)
1988-ソウル 14個(金3、銀8、銅7)
1992-バルセロナ 22個(金3、銀8、銅11)
1996-アトランタ 14個(金3、銀6、銅5)
2000-シドニー 18個(金5、銀8、銅5)
2004-アテネ 37個(金16、銀9、銅12)
2008-北京 25個(金9、銀8、銅8)
2012-ロンドン 38個(金7、銀14、銅17)
2016-リオデジャネイロ 41個(金12、銀8、銅21)
※第1回の1896年アテネ五輪から1908年のロンドン五輪までは日本の参加はありません。日本が初めて参加したのが1912年ストックホルム五輪となります。
日本のメダル獲得数ランキングTOP5(大会別)
1位:リオデジャネイロ(2016) 41個
2位:ロンドン(2012) 38個
3位:アテネ(2008) 37個
4位:ロサンゼルス(1984) 32個
5位:東京(1964) 29個
5位:ミュンヘン(1972) 29個
日本の金メダル獲得数ランキングTOP5(大会別)
1位:東京(1964) 16個
1位:アテネ(2008) 16個
3位:ミュンヘン(1972) 13個
4位:リオデジャネイロ(2016) 12個
5位:メキシコシティー(1968) 11個
種目数も参加者数も大幅に伸びている
メダル獲得数はアテネ(37個)、ロンドン(38個)、リオ(41個)など最近のオリンピックでは非常に多くなっている印象ですが、実は競技種目数が年々増加しているため、ある意味では自然なことかもしれません。
日本初参加の1912年ストックホルム大会での種目数は102でしたが、1964年東京大会では163種目まで増えており、1984年ロサンゼルス大会で221種目、2004年アテネ大会で301種目、前回のリオ大会で306種目となっています。
ちなにに2020年東京大会の種目数は339種目と前回大会から更に増加しております。
一方で、参加国数と選手数も増えており、1912年ストックホルム大会では28カ国2406人であったのが、1964年東京大会では93カ国5151人に増加、1984年ロサンゼルス大会では140カ国6829人、その後もさらに増え続け、2004年アテネ大会で201カ国10625人、前回大会の2016年リオ大会では206カ国11238人に上っております。
よって参加者数の伸びの方が種目数の伸びよりも大きくなっていて、メダルが取りやすくなったと簡単には言えない状況です。
ここで2020年東京大会で採用される新種目(復活種目もあり)についてご紹介いたします。
2020年東京大会の新種目について
(競技名【新種目数】・新種目)
- 野球【1】・野球(男子)
- ソフトボール【1】・ソフトボール(女子)
- 空手【8】・形(男/女)・組手(3階級)×(男/女)
- スケートボード【4】・ストリート(男/女)・パーク(男/女)
- スポーツクライミング【2】・ボルダリング・リード・スピード複合(男/女)
- サーフィン【2】・ショートボード(男/女)
- 陸上競技【1】・4×400m混合リレー
- 水泳【3】・800m自由形(男)・1500m自由形(女)・4×100m混合メドレーリレー
- フェンシング【2】・サーブル団体(男子)、フルーレ団体(女子)
- ボクシング【2】・女子3階級
- 柔道【1】・男女混合団体戦
- 射撃【3】・10mエアライフル(混合)/10mエアピストル(混合)/トラップ(混合)
- アーチェリー【1】・男女混合団体戦
- 自転車競技【4】・BMX種目フリースタイル(男/女)・トラック種目マディソン(男/女)
- ボート【1】・舵手なしフォア(女子)
- カヌー【4】・カナディアン(女子)
- バスケットボール【2】・3×3(男/女)
- 卓球【1】・男女混合ダブルス
- トライアスロン【1】・男女混合リレー
20年東京大会の新種目を見てみますと、もともと日本が得意としている競技から多く選ばれていることがわかります。
よってメダル獲得数41個(’16リオ)の更新は堅そうです。あとは金メダル獲得数も過去最高の16個(’64東京、’08アテネ)を上回ることができるかが、東京五輪観戦の楽しみの一つにもなりそうです。
JOCの金メダル目標数と共同通信社の獲得数予想
日本オリンピック委員会(JOC)は東京大会で金メダル30個を目標掲げており、大幅な更新を目指しています。
一方で共同通信社が現時点での勢力図をシビアに 分析した結果は、メダル総数83個(内訳としては金21個、銀24個、銅38個)でJOCが掲げる金30個の目標は届かないものの、総数としては前回リオ大会の41個を大きく上回る数と予想しております。