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花粉症ランキング(都道府県別)~花粉飛散時期と原因花粉について~

 

2020年の花粉飛散量は全国的に例年より少ない見込み

今年は暖冬の影響もありスギ花粉の飛散開始時期が例年並みかやや早いようです。また、飛散量は全国的に少ない見込みです。一般的に花粉の飛散量は前年の夏の気温が高温になり、日射が多いと樹木に花が育成し、飛散量が増えるとされています。しかし、他にも植生状況などが影響します。例えば花の育成量が多い年と少ない年が交互に来る傾向があったりするそうです。またその他の条件も絡んできたり、飛散時期の天候(雨や雪がふると飛ばない)も絡むため正確な予測はかなり難しいようです。

 

 

 花粉症は今や国民病

もはや日本人の国民病とも言われて久しい「花粉症」ですが、実は1960年代から増加の一途をたどっている状況です。しかし、一口に花粉症と言っても実は最も代表的なスギ花粉以外にも様々な花粉の種類があり、またその飛散時期やピーク時期もまちまちです。以下に関東エリアにおける花粉種類別の飛散時期とそのピーク時期をお示しいたします。

 

花粉飛散写真

写真AC


主な花粉名と飛散時期   (関東エリア)

【花粉名:飛散時期 ※ピーク時期】 

 

ハンノキ(カバノキ):1月中旬~5月 

※3月中旬~4月中旬ピーク

 

スギ :1月~7月/9月~12月 

※2月~4月ピーク

 

ヒノキ:1月下旬~7月上旬   

※3月中旬~4月ピーク

 

イネ :2月下旬~12月 

※5月~6月中旬ピーク

 

ブタクサ:7月中旬~12月   

※8月下旬~9月ピーク

 

ヨモギ:7月下旬~12月中旬 

※9月中旬ピーク

 

カムナグラ(アサ):8月中旬~11月中旬 ※9月~10月上旬/10月下旬ピーク

(参考:鼻アレルギーガイドライン2016年より一部改変)

 

関東エリアにおける代表的な花粉の飛散時期を見ていただきましたが、1月から12月まで1年中何かしらの花粉が飛んでいることがわかります。またピーク時期についても上半期は2月から6月中旬、下半期は8月下旬から10月までと長い期間にわたっています。 

 

 次にご紹介するのは、2016年2月に「at home VOX」による20歳~59歳までの男女516名を対象にした花粉症に関するアンケート結果ですが、どの種類の花粉で症状が出るかを調べています。

 

原因花粉ランキング

1位:スギ  73.8%

2位:ヒノキ         35.0%

3位:ブタクサ      29.4%

4位:イネ             16.9%

5位:ヨモギ           8.4%

6位:シラカバ  4.7%

7位:ハンノキ  1.9%

8位:カムナグラ 1.4%

その他  :2.3%

わからない:19.2%

(at home VOX調べ)

 

上記アンケート結果の示す通り、多くの人が悩まされているのがスギ花粉です。このスギ花粉は73.8%と断トツの1位です。次に続くのが同じく春の花粉症の原因となるヒノキ花粉です。一方で全国でみると地域による飛散量の差もあります。北海道や沖縄などはスギ花粉の患者がほとんどいないことでも知られています。そこで今回はスギ・ヒノキの花粉飛散が少ないとされる北海道と沖縄県を除いた全国を対象に、「ウェザーニュース」が2019年3月15~16日に9361人からの回答をもとにしたデータから都府県別の花粉症発症率ランキングを発表したいと思います。

 

都道府県別・花粉症発症率ランキング

 【順位:都府県 発症率】※沖縄・北海道除く

1位:山梨  77%

2位:群馬  69%

3位:静岡  67%

4位:埼玉  65%

5位:東京  64%

6位:奈良  63%

7位:神奈川 63%

8位:愛知  63%

9位:高知  62%

10位:香川  61%

11位:福井  59%

12位:三重       59%

13位:栃木       59%

14位:京都       58%

15位:茨城       58%

16位:千葉       58%

17位:大阪       57%

18位:岡山       56%

19位:広島       56%

20位:岐阜       55%

21位:愛媛       55%

22位:和歌山    54%

23位:熊本        54%

24位:福島        54%

25位:佐賀        54%

26位:徳島        54%

27位:兵庫        54%

28位:島根        53%

29位:宮崎        52%

30位:大分        52%

31位:石川        52%

32位:滋賀        51%

33位:秋田        51%

34位:福岡        49%

35位:宮城        48%

36位:長野        46%

37位:山形        46%

38位:長崎        45%

39位:新潟        45%

40位:山口        44%

41位:富山        44%

42位:岩手        44%

43位:鳥取        36%

44位:鹿児島     35%

45位:青森         31%

 (「ウェザーニュース」調べ)

 

最も花粉症発症率が高いのは山梨県

都府県ごとの結果では山梨県が断トツの1位自覚者の割合が77%との結果でした。次いで群馬県、静岡県、埼玉県、東京と続いており、関東周辺のエリアに集中しているこがわかります。沖縄・北海道以外で逆に最も低かったのが青森で31%と低く、次いで鹿児島、鳥取、岩手の順となっていて北端、南端、日本海側が少ない傾向にあります。