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世界の空港ランキング(空港利用者数、総合ランキング)~競争激化のハブ空港~

今回は世界の空港ランキングです。
近年のインバウンド旅行者の増加を受け、日本の空港はますます利用者の増加が見込まれております。
世界の主要空港との比較で、利用数や空港の質など、どのような評価にあるのか利用者数と部門別ランキングを「数字でみる空港2019」からそれぞれ調べてみました。 

 

 

まずは空港利用者ランキングです。

 

離陸するジャンボジェット機
 

世界の空港利用者数ランキング

(順位:空港名/国名 【利用者数】)

1位:ハーツフィールドジャクソン・アトランタ空港/アメリカ

【1億739万人】

2位:北京首都国際空港/中国

【1億98万人】

3位:ドバイ国際空港/アラブ首長国連邦

【8914万人】

4位:ロサンゼルス国際空港/アメリカ

【8753万人】

5位:羽田空港/日本

【8694万人】

6位:シカゴ・オヘア国際空港/アメリカ

【8324万人】

7位:ロンドン・ヒースロー空港/イギリス

【8012万人】

8位:香港国際空港/中国

【7451万人】

9位:上海浦東国際空港/中国

【7400万人】

10位:パリ・シャルル・ドゴール国際空港/フランス

【7222万人】

(出典:「数字でみる空港2019」)

 

羽田の利用者数は世界第5位

現在、羽田空港は世界第5位の利用者数となっています。
今回の新型コロナウイルスの影響が今後どうような影響を及ぼすのか読みにくい点もありますが、東京オリンピックを控え、今後更に順位を上げる可能性は多いにあります。
また今年3月からは羽田空港の国際線増便として、1日最大80便から最大130便まで拡大する予定となっています。

そして、この国際線増便に対しては、米国デルタ航空や日本航空などがいち早く対応し、羽田便を増やすことを発表しております。

一方で更に将来を見た場合、羽田空港に関してはこれ以上の拡大は難しいとの見通しもあります。
滑走路の確保の問題や、東京上空を航行するゆえの飛行ルートの問題、24時間運用への対応、成田空港との連携などクリアするべき問題が山積みとなっています。 

 

 競争激化するアジアのハブ空港

 現在アジアの国際空港は競争激化の真っただ中にあります。
日本の羽田空港・成田空港に対して、韓国の仁川国際空港やシンガポールのチャンギ国際空港、開港間もない北京大興国際空港などがしのぎを削っています。

そして、韓国の仁川国際空やシンガポールのチャンギ国際空港、中国の北京大興国際空港などの空港は国際線と国内線を集約した巨大なハブ空港となっていて、自国を目的地とする旅客のみならず、さらに第三国に向けて送る中継地でもあります。

そのようなトランジット客は数時間を空港内で過ごしますので、ショッピングや食事、または各種エンターテイメント機能を備えているのも特徴です。

しかし、このようなアジアのライバル空港に対し日本の空港は太刀打ちできていないのが現状です。
規模においても、運用面においても完全にリードされていて今後の対策が求められています。

 

続いては、世界の空港の格付け調査を行うスカイラックスが発表した「世界ベスト空港2019」のランキング結果から、総合ランキング、部門別ランキング(抜粋)をご紹介します。

世界の空港ランキングTOP10(総合)

(順位:空港名/国名)

1位:チャンギ国際空港/シンガポール

2位:羽田空港/日本

3位:仁川国際空港/韓国

4位:ドーハ・ハマド国際空港/カタール

5位:香港国際空港/中国

6位:中部国際空港セントレア/日本

7位:ミュンヘン空港/ドイツ

8位:ロンドン・ヒースロー空港/イギリス

9位:成田国際空港/日本

10位:チューリッヒ空港/スイス

(出典:スカイラックス「世界ベスト空港2019」)

世界の空港部門別ランキング

【空港の清潔さ】ランキング

1位:羽田空港/日本

2位:中部国際空港セントレア/日本

3位:チャンギ国際空港/シンガポール

4位:仁川国際空港/韓国

5位:成田国際空港/日本

6位:ドーハ・ハマド国際空港/カタール

7位:香港国際空港/中国

8位:台湾桃園国際空港/台湾

9位:関西国際空港/日本

10位:チューリッヒ空港/スイス

 

【スタッフのサービス】ランキング

1位:成田国際空港/日本

2位:仁川国際空港/韓国

3位:羽田空港/日本

4位:中部国際空港セントレア/日本

5位:チャンギ国際空港/シンガポール

6位:関西国際空港/日本

7位:台湾桃園国際空港/台湾

8位:香港国際空港/中国

9位:ウィーン国際空港/オーストリア

10位:ミュンヘン空港/ドイツ 

 

【買い物の充実度】ランキング 

 1位:ロンドン・ヒースロー空港/イギリス

2位:香港国際空港/中国

3位:仁川国際空港/韓国

4位:チャンギ国際空港/シンガポール

5位:ドバイ国際空港/アラブ首長国連邦

6位:ドーハ・ハマド国際空港/カタール

7位:パリ・シャルル・ドゴール国際空港/フランス

8位:フランクフルト空港/ドイツ

9位:ミラノ・マルペンサ空港/イタリア

10位:ローマ・フィウミチーノ国際空港/イタリア

 

【乗り継ぎ】 ランキング

 1位:仁川国際空港/韓国

2位:香港国際空港/中国

3位:香港国際空港/中国

4位:羽田空港/日本

5位:ドーハ・ハマド国際空港/カタール

6位:ミュンヘン空港/ドイツ

7位:成田空港/日本

8位:フランクフルト空港/ドイツ

9位:チューリップ空港/スイス

10位:アムステルダム空港/オランダ

(出典:スカイラックス「世界ベスト空港2019」)

 

 日本の空港の売りは清潔さとスタッフのサービス

 上記のランキングを見てみますと、日本の空港の売りとしては「空港内の清潔さ」や「スタッフのサービス」ですが、これは世界でもトップクラスの水準であるといっても過言ではなさそうです。
一方で「買い物の充実度」については日本の空港は今回すべてランク外という厳しい現状となっています。

アジアにおける国際ハブ空港として、羽田空港が中国、韓国、シンガポールなどの国際空港と勝負していくには、これまでの強みに加えて利用客に乗り継ぎまでの空いた時間をいかに有意義に過ごしてもらえるか、ハード・ソフト両面の拡充が求められています。

 

 

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三谷幸喜「大空港2013」

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世界の空港事典

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