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日経平均株価下落率・下落幅ランキング~世界同時株安へ~

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新型コロナウイルスにより世界同時株安に発展

現在、新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界景気が後退するとの見通しから、世界同時株安の状況が続いております。

この株安は米国のダウ平均株価においても、2008年の「リーマンショック」をも上回る大幅下落率となっております。リーマンショックにおいては、2008年10月15日に-7.9%の下落を記録いたしましたが、今回の3月12日の下落率は-10.0%とそれを大きく上回っております。

日経平均株価も大幅下落、168兆円が消える

日本の東京株式市場においても、株価下落に歯止めがかかっていません。12日に引き続き13日は朝から売り注文が殺到し、日経平均株価は1万8千円台から1万6千円台へ大幅に続落しました。東証1部上場企業の時価総額は16年11月以来3年4か月ぶりの500兆円割れとなっています。時価総額にして168兆円が喪失した計算です。

これまでの株価下落のランキングについて、今回の新型コロナによる株価下落が過去の大幅な下落事例と比較して、どの程度の位置づけにあるのか、日経平均株価の下落率・下落幅ランキングそしてアメリカのダウ平均株価の下落幅のランキングから確認してみたいと思います。 

 

 日経平均株価の下落ランキング・ワースト10

順位 下落率 年月日 関連事項
1位 -14.9% 1987年10月20日 ブラックマンデー
2位 -11.4% 2008年10月16日 リーマン・ショック
3位 -10.6% 2011年3月15日 東日本大震災
4位 -10.0% 1953年3月5日 スターリン暴落
5位 -9.6% 2008年10月10日 リーマン・ショック
6位 -9.6% 2008年10月24日
7位 -9.4% 2008年10月8日
8位 -8.7% 1970年4月30日 IOSショック
9位 -7.9% 2016年6月24日 英国のEU離脱
10位 -7.7% 1971年8月16日 ニクソン・ショック
25位 -6.10% 2020年3月13日 新型コロナウィルス

 (2020年3月14日時点)

下落率においては、3月13日の下落率が25位という状況です。

続いては金額ベースとなる下落幅ワーストランキングです。

 

 日経平均株価の下落幅ランキング・ワースト10

順位 下落幅(円) 年月日 関連事項
1位 -3836.48 1987年10月20日 ブラックマンデー
2位 -1978.38 1990年4月2日 バブル崩壊
3位 -1569.1 1990年2月26日
4位 -1473.28 1990年8月23日
5位 -1426.04 2000年4月17日 ITバブル崩壊
6位 -1357.61 1991年8月19日 バブル崩壊
7位 -1353.2 1990年2月21日
8位 -1286.33 2016年6月24日 英国EU離脱ショック
9位 -1203.23 1987年10月23日 ブラックマンデー
10位 -1161.19 1990年2月21日 バブル崩壊
13位 -1128.58 2020年3月13日 新型コロナウイルス
16位 -1089.02 2008年10月16日 リーマン・ショック

(2020年3月14日時点) 

下落幅(金額)では既にリーマンショックの時の記録を超えております。ここ1年は日経平均株価が非常に高値になっていたために、金額ベースは率に比べてより上位になったといえます。

 

続いては、アメリカのダウ平均株価の下落率ランキングです。

ダウ平均株価の下落幅ランキング・ワースト10

順位 下落幅(ドル) 年月日 関連事項
1位 2353.60 2020年3月12日 新型コロナウィルス
2位 2013.76 2020年3月9日
3位 1464.94 2020年3月11日
4位 1190.95 2020年2月27日
5位 1175.21 2018年2月5日 VIX指数ショック
6位 1032.89 2018年2月8日
7位 956.29 2020年2月25日 新型コロナウィルス
8位 777.68 2008年9月29日 リーマン・ショック
9位 733.08 2008年10月15日
10位 684.81 2001年9月17日

同時多発テロ

(2020年3月14日時点)

ダウ平均の下落幅は歴代1位を更新。VIX指数も上昇。

 

ダウ平均株価の下落幅は、この新型コロナウイルス関連ですでに歴代1位から4位までを更新しております。これは2001年の同時多発テロや2008年のリーマンショック、2018年のVIX指数ショックを上回る下落幅です。

ちなみにVIX指数とは以下のような指標とのことです。

VIX指数(ヴィックスしすう)とは、「Volatility Index」の略です。日本語では「恐怖指数」と言います。米国の株式指標であるS&P500がもとになっており、数値が高いほど投資家が市場に対して不安や恐怖を抱いているのを意味します。そのため、相場が急落しているときほどVIX指数は高くなります。相場の温度感を知るのに便利な指標です。~「やさしい株の初め方」HPより~

今回の場合も、ダウ平均は2018年の下落以降右肩上がりでずっと伸びており、米中貿易摩擦への警戒感がある中でも史上最高額を更新するなど高値を維持してきました。

そんな中で、今回の世界的感染拡大に加えて、原油価格の暴落への懸念から投資家心理が一気に冷え込んだ結果とみられています。

また3月11日のVIX指数(恐怖指数)は75.47と大幅に上昇し、リーマンショック時以来の水準となっています。

 

最後に今後への期待も込めて歴代の日経平均株価上昇幅ランキングも出してみました。

 日経平均株価の上昇幅ランキングTOP10

順位 上昇幅(円) 年月日
1位 2676.55 1990年10月2日
2位 2037.22 1987年10月21日
3位 1471.24 1994年1月31日
4位 1468.33 1990年3月26日
5位 1439.59 1990年8月15日
6位 1343.43 2015年9月9日
7位 1252.51 1992年4月10日
8位 1215.22 1988年1月6日
9位 1200.80 1997年11月17日
10位 1171.14 2008年10月14日

 

上昇幅ランキングと下落幅ランキングを比べた際に、 下落幅1位の1987年ブラックマンデー3836円安は別にしても、2位~10位までの上昇幅と下落幅は大体同じようなピッチになっていることがわかりました。今回の世界同時株安は回復にはそれなりの期間が必要になるかもしれませんが、何とか早期のV字回復を期待したいと思います。

 

 

 

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