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世界の言語ランキング(母語者数、最も影響力のある言語ランキング) 

世界の語学学習書

今回は言語についての記事です。

 

今回は世界で最も話されている言語ランキングをお送りいたします。

 

言語の話者数集計は難しい

 言語話者数の集計は大変難しく、正確な数字の把握は非常に困難なようです。何をもってその言語を話せる人とカウント可能かというのは、一概には言えません。

参考にすべきものとしては、国で定めた公用語や、母語(母国語)、第一言語、第二言語、語学学習による取得などが考えられます。

しかし、日本人にとってはわかりにくい感覚ですが、公用語に指定されている言語が、その国人々にとって皆が話せる言語がというと、実はそうでは無いケースも多いそうです。

例えば公用語にAとBという2つの言語が指定されている国があったとしても、多くの場合でその国民はAかBどちらか一方の言語しか話せません。よって、公用語=話せる言語にはならないとのことです。

それに対し母語(第一言語)については、生まれて最初に接して身につけた、日常的に使用している言葉を表し、それはその国で主として話されている言葉である場合が多いと定義することができます。

よって、まずベースとなるのは母語(第一言語)として使用されている言語を集計することで、最も厳しく見積もった場合のネイティブな言語話者数を出すことができます。

 

まずは世界における母語の話者数ランキングです。 Statistaの「The World's Most Spoken Languages」にて発表されているデータからご紹介いたします。

 

世界で最も話者数の多い母語ランキング 

【順位:言語名   話者数】

1位:中国語※      13億1,100万人

2位:スペイン語    4億6,000万人

3位:英語       3億7,900万人

4位:ヒンドゥー語   3億4,100万人

5位:アラビア語    3億1,900万人

6位:ベンガル語    2億2,800万人

7位:ポルトガル語   2億2,100万人

8位:ロシア語     1億5,400万人

9位:日本語      1億2,800万人

10位:ラフンダー語※  1億1,900万人

北方語(マンダリン)呉語(上海語など)、粤語(広東語)、 閩南語、晋語、湘語、客家語、贛語、閩北語、閩東語 が含まれる
※ラフンダー語:パキスタンのパンジャーブ州西部地方で話されているパンジャーブ語の変種

 (出典:statista「 The World's Most Spoken Language」)

 

母語者数は中国語が首位

母語1位は予想通り中国語となりました。集計する調査によっては、この中国語は北方語(マンダリン)=北京語や広東語上海語などの更に細かい言語に分類されるケースもありますが、言語集計の難しさの一つで、調査によって見解が異なるため、方言とみなすか別言語にするかで集計人数に数億人規模の差が出ています。

上記集計では、中国語の方言の一つとして位置付けています。これは、使用文字(漢字)が同一であり文法も同一である点、日本もかつては東北と九州では方言の違いからお互いの言葉が通じなかったが、別言語とは認識されていなかったと考えれば納得ができます。実際、中国も現在は標準語である北京語が以前に比べて浸透してきているそうです。

2位のスペイン語は、スペイン以外にもラテンアメリカの国々など20カ国以上の国で母語となっています。また3位の英語を母語とする国家は12カ国となっています。 

今や中国と並ぶ人口を有数するインドですが、母語としてはヒンディー語のほかに、パンジャーブ語 、テルグ語、マラーティー語、タミル語等々驚くほどの多言語国家となっています。

インドで使用されているこれらの言語は中国語とは異なり、各調査でもそれぞれ系統の異なる別言語と認識されています。そしてその中ではヒンドゥー語が最大の母語者を有し、4位という結果になっています。
5位のアラビア語は中東、西アジア、アフリカの一部など、25カ国に及ぶ幅広い地域で使用されている言語となります。

上記の集計では、中国語が英語を大きく引き離す結果となりました。しかし、英語は世界共通語とも言われていて、一般的に世界で最も通用する言語と認識されています。

そこで、世界で英語を実用レベルで話せる人はどのくらいいるのかという調査データをご紹介いたします。

文部科学省や国連発表のデータを元に、The English Clubが算出したデータでは、ネイティブの約3.8億人に加えて、第二言語/外国語として英語を習得した人口は約11.2億人と算出しています。

これによって、世界の英語人口はおよそ15億人と試算されております。これは世界人口73億人の約2割に相当します。

英語を第二言語、外国語として使用している人口11億2千万人の内訳は以下の通りです。

 

英語を第二言語/外国語として使用している人口ランキング

1位:インド  2億6,000万人

2位:フィリピン   9,000万人

3位:ナイジェリア  8,000万人

4位:ドイツ     4,700万人

5位:フランス    2,300万人

6位:イタリア      1,700万人

その他     7億3,700万人

第二言語/外国語として使用の人口:11億2千万人

(参考:The English Club調査データから)

 

一方、中国語においては、第二言語/外国語としての習得者人数は約1億2800万人とする データ(statista「 The World's Most Spoken Language」)があります。この数字に中国語の母語者13億1,100万人と合わせると15億9000万人となります。

以上の集計から、英語人口・15億人、中国語人口・15億9000万人となり世界での英語と中国語の話者数は非常に拮抗していると推察できます。

 

続いては、言語についての影響力を調べた調査です。
母語話者数だけでなく、地理、経済、コミュニケーション、知識・メディア、外交、の5つのポイントを数値化して言語の影響力(パワー)を分析する試みを行ったランキングデータを紹介したいと思います 。

 

世界で最も影響力のある言語ランキングTOP10

【順位:言語名   スコア】

1位:英語             0.889

2位:中国語(北方語)0.411  

3位:フランス語      0.337

4位:スペイン語      0.329

5位:アラビア語      0.273

6位:ロシア語          0.244

7位:ドイツ語             0.191

8位:日本語           0.133

9位:ポルトガル語   0.119

10位:ヒンドゥー語        0.117

(参考:Power Language Index (May 2016)Kai L. Chan, PhD)

 

影響力のある言語(パワーランゲージ)としては、英語が2位以下を大きく引き離してトップになっています。一方、2位の中国語ですが、こちらの集計では北方語(=北京語)のみのカウントとなっている点には注意が必要です。

またフランス語は、母語者数ではベスト10に入っていなかったものの、この指標では国際的な影響力の大きさから上位3位へのランクインとなっております。

 

そして日本語は8位のランクインとなっています。

 

 更に、現代においてはインターネット上に世界中の情報が集まっています。そこで、「Top 10 Languages used on the internet for 2020」の記事から世界のインターネット上における使用言語TOP10を以下に示します。

 

インターネット上の使用言語ランキング(2020)

【順位:言語名(シェア)  】

1位:英語 ( 25.3%)

2位:中国語(19.8%)

3位:スペイン語(8%)

4位:アラビア語 (4.8%)

5位:ポルトガル語(4.1%)

5位:インドネシア/マレーシア語(4.1%)

7位:日本語(3%)

8位:ロシア語(2.8%)

8位:フランス語(2.8%)

10位:ドイツ語(2.2%)   

その他:(23.1%)

(出典:Internet World Stats)

 

予想通り英語が最大のシェアとなる25.3%(およそ11億人弱)を有していることがわかりました。2位の中国語も19.8%と3位のスペイン語(8%)を大きく引き離すシェアを持っていて、ネット上の言語においても英語と中国語によるシェア争いとなっています。

今後はこちらの指標が更に重要になっていくものと考えられます。

  

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