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座っている時間が長い国ランキング~最長は日本~

在宅時間の増加で不調をきたした人も多かったのではないでしょうか。

私も今回のテレワークにより、肩こり、首コリ、不定愁訴などに多いに悩まされました。

今回は坐位時間に関するランキングです。

 

考える人 彫刻

 

座っている時間(坐位時間)と死亡リスクの調査研究 

 豪州の研究機関が座位時間と総死亡リスクについて調査したところ、1日の総座位時間が4時間未満の成人に比べて、総坐位時間が8~11時間の人は死亡リスクが15%増、11時間以上だと死亡リスクが40%増になる、ということがわかりました。

この増加率は、WHOが推奨する1日30分以上のウォーキングやランニングなどの運動を週5日実施していても、相殺できないリスク増加ということです。

 

平日の総坐位時間の国別調査

シドニー大学の研究者たちが世界20カ国・地域の成人を対象に、平日の総座位時間を調査しました。

その結果、日本人の中央値は実に1日420分(7時間)でした。そして、全体の中央値である1日300分(5時間)より、2時間も長かったという結果となりました。

そのランキングをご紹介いたします。

 

坐位時間が長い国・地域ランキング

順位 国・地域 時間(h)
1 日本 7
1 サウジアラビア 7
3 台湾 6
3 ノルウェー 6
3 リトアニア 6
3 香港 6
3 チェコ 6
8 スウェーデン 5
8 スペイン 5
8 カナダ 5
8 ベルギー 5
8 アルゼンチン 5
13 米国 4
13 ニュージーランド 4
13 中国 4
13 オーストラリア 4
17 インド 3.5
18 コロンビア 3
18 ブラジル 3
20 ポルトガル 2.5

(出典:Bauman et al.Am J Prev Med,2011を基に作成) 

 

座り過ぎによる健康への影響

明治安田厚生事業団体力医学研究所の調査(平成30年)によると、1日9時間以上座っている成人は、7時間未満と比べて糖尿病をわずらう可能性が2.5倍高くなるとの結果になりました。

座りすぎが健康に及ぼす影響について研究する同研究所の甲斐裕子主任研究員(人間環境学)は「座りすぎのライフスタイルは筋肉の代謝や血流の悪化を招く」と指摘しています。
また「人間の体で一番大きい『大腿四頭筋(太ももの前側部分)などの下半身の筋肉は、座っている状態だとほとんど稼働せず、筋肉への刺激が少ない」と説明し、「この状態が続くとブドウ糖の吸収を促すインスリンの効きが悪くなる『インスリン抵抗性』が起こり、血糖値が上昇するため、糖尿病となるリスクがある」と警鐘を鳴らしています。 

 

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メンタルヘルスへの悪影響も招く。対策方法は?

筋収縮をほとんどと伴わない坐位行動

出典:BUSINESS INSIDER

立位、歩行、座位を繰り返して脚の筋肉の活動を測定した結果。筋活動が大きいのは歩行と椅子から立ち上がる動作で、立位も、座位よりは活動割合が高い。じっと立っているつもりでも、自然と重心移動などを行うため、立位は筋肉活動につながると考えられる。

引用:岡浩一朗『「座りすぎ」が寿命を縮める』 

 

 これまでの各国の対策

各国のこれまでのオフィスワークでも座り過ぎ対策を見てみますと、イギリスは世界一早く、2011年に座りすぎのガイドライン(英国身体活動指針)を作成しました。継続して、「就業時間中に少なくとも2時間、理想は4時間座っている時間を減らして、立ったり、歩いたりする低強度の活動にあてるべきである」と勧告するなどの対策を行っています。
アメリカでは、シリコンバレーのIT企業を中心に、立ってデスクワークができるスタンディングデスクが浸透してしています。またイギリス同様にガイドラインを作成することも検討されています。
オーストラリアでは官民一体となり、テレビCMで「脱・座りすぎキャンペーン」の動画を流して警鐘を鳴らしています。
日本においては、大手IT企業や外資系企業などで、スタンディングデスクを導入している例もあります。働き方改革の一つとして、座りすぎ対策を進める企業も出てきました。
 
 

家での坐位時間をより問題視する意見も

 一方でコロンビア大学教授のキース・ディアスは「American journal of Epidemiology」誌での研究で座っている時間ではなくその内容が需要であると指摘しています。


「今回の新しい研究は、以前の仮説と異なり、座っている時間の長さが需要ではないことを示しています。たとえ短くても害になるのです」と述べています。


更に「座り方を変える必要があるのはむしろ家にいるとき」とも述べていて、要するに同じ坐位時間でもオフィスで座っていると時と、家のテレビの前のソファーで座っている時では後者の方が健康に与えるリスクが高いということを指摘しています。

 

座ってゲームする少年

まとめ

何かに 集中していると、途中で中断するということはなかなか難しい面もあるかと思います。しかしそこをあえて意識して30分ごとに立ち上がったり、数分でも体を動かしたりストレッチをするなど、心と体の健康のためにぜひとも長い坐位時間への対策を行っていきたいところです。

 

この記事をざっくり要約すると
  1. 日本人の坐位時間は1日7時間と世界トップクラスの長さ
  2. 坐位時間が長くなると糖尿病などのリスクが増加
  3. 座り過ぎはメンタルへの悪い影響も与える
  4. 歩行や椅子から立ち上がる動作を意識的に増やす。立位に替えるのもよい
  5. オフィスでの坐位より、家での坐位のほうが質が有害との指摘もある

     

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