今回は2019年度(2019年4月~2020年3月)の国内自動車販売台数ランキングです。
2020年4月3日に一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自供)は、2019年度(2019年4月~2020年3月)の乗用車販売台数と軽四輪車の新車販売台数の速報値を発表いたしました。
今回は速報値から、車名別の販売台数ランキングをご紹介いたします。
2019年度販売台数 乗用車部門Top10
順位 | 車名 | 社名 | 台数 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
1 | カローラ | トヨタ | 114,358 | 121.1% |
2 | プリウス | トヨタ | 113,361 | 98.5% |
3 | シエンタ | トヨタ | 108,067 | 112.6% |
4 | ノート | 日産 | 105,908 | 80.4% |
5 | ルーミー | トヨタ | 92,890 | 107.2% |
6 | アクア | トヨタ | 91,322 | 71.4% |
7 | フリード | ホンダ | 84,407 | 100.9% |
8 | セレナ | 日産 | 84,051 | 84.0% |
9 | ヴォクシー | トヨタ | 81,949 | 91.1% |
10 | フィット | ホンダ | 76,101 |
88.6% |
(出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会)
フルモデルチェンジのカローラが首位。トヨタ勢が好調。
19年9月にフルモデルチェンジを行ったトヨタ・カローラが2位のトヨタ・プリウスをかわして首位となりました。
このカローラシリーズには、セダンの他にもツーリングとスポーツの3タイプがラインナップされております。中でも販売台数が最も多いのがワゴンタイプのツーリングとなっています。
3位のトヨタ・シエンタも前年比112.6%と好調な売り上げとなっています。シエンタは19年8月に、ミニバンとして史上初めて新車販売台数の月間1位となりました。
5位のトヨタ・ルーミーも前年比107.2%と好調でした。ルーミーはコンパクトカーでありながらが、軽自動車で主流のスーパーハイトワゴン仕様になっています。兄弟車にはダイハツ・トールとスバル・ジャスティがあります。
今後の注目としては、ダイハツからOEM供給のトヨタ・ライズ(兄弟車:ダイハツ・ロッキー)ですが、早くも2月にオーダーストップ状態とのことです。そして今年2月発売となったトヨタ・ヤリス(ヴィッツから名称変更)の販売動向が注目されるところです。更にトヨタ・ハリアーの新型も発売予定とのことです。
以上のように、乗用車部門においてはトヨタ車の一人勝ちの様相となっています。
今後コロナ禍で非常に厳しい状況が想定されますが、他の国内メーカーもぜひ頑張って頂きたいところです。
2019年度販売台数 軽自動車部門Top10
順位 | 車名 | 社名 | 台数 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
1 | N-BOX | ホンダ | 247,707 | 103.3% |
2 | タント | ダイハツ | 172,679 | 121.1% |
3 | スペーシア | スズキ | 159,799 | 100.9% |
4 | デイズ | 日産 | 154,881 | 110.6% |
5 | ムーブ | ダイハツ | 118,675 | 89.7% |
6 | ミラ | ダイハツ | 85,288 | 76.3% |
7 | ワゴンR | スズキ | 78,582 | 76.6% |
8 | アルト | スズキ | 72,162 | 95.6% |
9 | ハスラー | スズキ | 62,831 | 97.5% |
10 | ek | 三菱 | 42,181 | 93.0% |
(出典:全国軽自動車協会連合会)
N-BOXが3年連続の首位
軽自動車部門はホンダ・N-BOXが2位のタントに大差をつけ3年連続でのトップとなっています。
しかし2位のダイハツ・タントも2019年7月にフルモデルチェンジを行い、前年比121%と好調な売れ行きとなっております。
19年11月販売台数ではN-BOXを抜いて、単月ではありますがN-BOXの牙城を崩すことにも成功しました。
4位の日産・デイズも前年比110%の好調な売り上げとなりました。日産・デイズは19年3月にフルモデルチェンジを行っており、改良以来6か月連続で前月比110%以上の水準となりました。
今後の注目車種としては、昨年末にフルモデルチェンジを行ったスズキ・ハスラーとホンダ・N-WGN、そして日産・ルークスです。残念ながらN-WGNは19年8月に新型を発売するも製造上の不具合で生産停止が続いておりました。しかし、今年1月20日より生産が再開されており、今後挽回できるかに注目が集まっています。
最後に乗用車と軽自動車を合わせた総合順位top30位までご紹介いたします。
2019年度販売台数 総合Top30
順位 | 前年 | 車名 | 社名 | 台数 |
---|---|---|---|---|
1 | (1) | N-BOX | ホンダ | 247,707 |
2 | (2) | タント | ダイハツ | 172,679 |
3 | (4) | スペーシア | スズキ | 159,799 |
4 | (9) | デイズ | 日産 | 154,881 |
5 | (6) | ムーブ | ダイハツ | 118,675 |
6 | (3) | カローラ | トヨタ | 114,358 |
7 | (15) | プリウス | トヨタ | 113,361 |
8 | (11) | シエンタ | トヨタ | 108,067 |
9 | (10) | ノート | 日産 | 105,908 |
10 | (16) | ルーミー | トヨタ | 92,890 |
11 | (22) | アクア | トヨタ | 91,322 |
12 | (18) | ミラ | ダイハツ | 85,288 |
13 | (17) | フリード | ホンダ | 84,407 |
14 | (20) | セレナ | 日産 | 84,051 |
15 | (21) | ヴォクシー | トヨタ | 81,949 |
16 | (19) | ワゴンR | スズキ | 78,582 |
17 | (5) | フィット | ホンダ | 76,101 |
18 | (23) | タンク | トヨタ | 75,499 |
19 | (14) | アルト | スズキ | 72,162 |
20 | (27) | RAV4 | トヨタ | 71,539 |
21 | (24) | アルファード | トヨタ | 67,823 |
22 | (-) | ヴィッツ | トヨタ | 66,558 |
23 | (12) | ハスラー | スズキ | 62,831 |
24 | (29) | ノア | トヨタ | 49,163 |
25 | (-) | C-HR | トヨタ | 48,940 |
26 | (8) | ライズ | トヨタ | 48,809 |
27 | (-) | ヴェゼル | ホンダ | 48,669 |
28 | (-) | ステップワゴン | ホンダ | 47,214 |
29 | (-) | インプレッサ | SUBARU | 44,574 |
30 | (28) | ソリオ | スズキ | 44,408 |
(赤字は軽自動車)
総合首位はN-BOX。軽自動車がトップ5を占める
ホンダ・N-BOXが総合でも首位となりました。そしてトップ5はすべて軽自動車となりました。
軽自動車においては、近年トールワゴンやハイトワゴンなどと呼ばれる車高の高い車種が人気です。
その中でも、特にホンダ・N-BOX、ダイハツ・タント、スズキ・スペーシアなど全高1700㎜を超えるスーパーハイトワゴンに人気が集中しています。
軽自動車の人気の理由としては、税金面の優遇と燃費などの維持費の安さ、取り回しやすいサイズ感、そして室内空間の拡大と乗り心地の向上、装備面の充実が支持されているようです。
一方で軽自動車の車両価格は年々上昇しており、コンパクトカーとの価格差もなくなってきています。