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外国メーカー車販売台数ランキング(2019年度ブランド別・モデル別)

今回は2019年度の外国メーカー車の新車販売台数ランキングです。

 

2019年度輸入車台数は6.6%の減少

ここ数年来順調な売り上げを続けてきた輸入車市場ですが、JAIA(日本自動車輸入組合)によりますと、2019年度(2019年4月~2020年3月)の輸入車の新車販売台数は33万9424台と発表されました。

これは前年比で-6.6%の減少となる非常に厳しい結果です

また輸入車からトヨタ、ホンダなどの国産メーカー輸入車を除いた外国メーカー車の新車販売台数としても-5.1%の減少となりました。


今回のマイナス要因としては、昨年10月の消費増税の影響に加えて、2~3月にかけては新型コロナの影響で店頭から客足が遠のいた結果とみられています。

以下、輸入車のメーカー(ブランド)別販売台数ランキングです。

 

外国メーカー車ブランド別登録台数ランキングTop10(2019年度・新車販売)

順位 ブランド 台数 シェア 前年比
1 メルセデスベンツ 64,569 19.02 96.4
2 フォルクスワーゲン 45,540 13.42 87.5
3 BMW 44,231 13.03 86.9
4 アウディ 25,191 7.42 105.3
5 BMW ミニ 22,255 6.56 86.3
6 ボルボ 18,540 5.46 101.9
7 ジープ 14,186 4.18 127.8
8 プジョー 10,335 3.04 103.5
9 ポルシェ 7,694 2.27 114.0
10 ルノー 6,363 1.87 86.3
- 外国メーカー車計※ 292,109 94.9
- 輸入車総計 339,424 93.4

 (出典:JAIA(日本自動車輸入組合)データより2019年4月~2020年3月実績)(※外国メーカー車計は輸入車から国産メーカー車を除いたもの)

 

メルセデスベンツが5年連続首位

ブランド別ランキングではドイツブランドが1位~5位までを占める結果となりました。
首位のメルセデスベンツ61か月連続で首位をキープしました。
2位のフォルクスワーゲン、3位 のBMW、5位のBMW ミニなどが前年比で下げたのとは対照的に7位のジープや9位のポルシェは好調な販売結果となりました。
特にジープは「ラングラー」などの人気モデルの牽引によって前年比+27.8%の大きな伸びとなっています。

輸入車全体の市場としては19年10月以降、6カ月連続のマイナスとなりました。
前年同月比13.1%の減少は2月実績(8.7%)よりもマイナス幅が広がった結果です。

つづいては外国メーカー車のモデル別登録(販売)台数ランキングです。

 

外国メーカー車モデル別登録台数ランキングTop20(2019年度・新車販売)

順位 ブランド モデル 台数 前年比
1位 BMW ミニ ミニ 22,255 86.3%
2位 フォルクスワーゲン ゴルフ 18,416 93.7%
3位 メルセデス・ベンツ Cクラス 13,438 69.9%
4位 メルセデス・ベンツ Aクラス 12,946 106.5%
5位 BMW 3 シリーズ 10,720 112.6%
6位 フォルクスワーゲン ポロ 9,550 109.0%
7位 ボルボ 40 シリーズ 8,485 109.1%
8位 ボルボ 60 シリーズ 7,841 110.3%
9位 アウディ A3 シリーズ 6,233 87.9%
10位 メルセデス・ベンツ Bクラス 6,109 89.4%
11位 メルセデス・ベンツ Eクラス 6,098 91.3%
12位 ジープ ラングラー 5,897 88.4%
13位 メルセデス・ベンツ CLA 5,439 81.7%
14位 メルセデス・ベンツ GLC 5,149 81.7%
15位 BMW X1 5,132 87.8%
16位 BMW 2 シリーズ 4,936 92.3%
17位 アウディ Q2 4,660 88.7%
18位 BMW 1 シリーズ 4,621 92.2%
19位 フォルクスワーゲン ティグアン 4,548 97.6%
20位 BMW X3 4,545 99.5%

(出典:JAIA(日本自動車輸入組合)データより2019年4月~2020年3月実績)

 

首位は4年連続の「BMW・ミニ」。上位3モデルは今年も不動。

BMWミニ

モデル別での新車販売ランキングでは、「BMW・ミニが4年連続の首位となりました。(※「ミニ」は、JAIA(日本輸入車組合)の集計方法としてハッチバック「ミニ」のほか、「クロスオーバー」や「クラブマン」などの複数モデルをすべて同一モデルとしてカウントしています)

「BMW・ミニ」は2016年度にVW・ゴルフから首位の座を奪って以来、安定してその座を維持しています。また19年10月には新型「クラブマン」を発売しました。

ただし「BMW・ミニ」の販売台数は過去3年間順調に伸ばしてきたものの、19年度は前年割れとなりました。

2位の「VW・ゴルフ」も前年割れの台数ではありますが4年連続の2位です。
ちなみに海外では8代目となる新型がすでに発売されています。(国内は20年12月予定→延期の可能性あり?)

3位の「メルセデスベンツ・Cクラス」は5年連続の3位です。しかしこちらは19年度で前年比-30.1%の大幅マイナスとなりました。

ランキング上位モデルについては、今回調査したところ2012年度以降、順位の入れ替えはあるものの上位3モデルは8年間同じ顔触れとなっています。

 

前年増は4モデルのみ。高価格帯で販売好調も。

上位20モデルのうち、販売台数が前年を上回ったのは「メルセデスベンツ・Aクラス」「BMW3シリーズ」「VW・ポロ」「ボルボ・40シリーズ」「ボルボ・60シリーズ」の4モデルのみでした。

Aクラス、3シリーズモデルチェンジを行っていて、ボルボ・60シリーズはワゴンタイプを発売したことで、年度途中までは非常に大きく伸ばしていたものの、終盤その勢いは失速しています。

こちらも消費増税の影響に加えて、特に2-3月以降の新型コロナ感染拡大に伴う客足減少によるところが大きいと考えられています。(3月の段階で輸入自体は止まっていなかったようです)

一方で3月の販売台数では、米ジープ独ポルシェイタリアのフェラーリといったブランドは3月として過去最高を更新しました。ジープのSUV「ラングラー」など人気モデルは3月も引き続き好調を維持しました。
また販売価格帯別では、1000万円以上の高価格帯が前年同月比増
(+10.3%)となり、2カ月連続で前年を上回る現象がみられました。

 

コロナ感染拡大でドイツの自動車工場も軒並み操業停止

4月2日時点、世界全体の感染症による死者数24万人超のうち、8割が欧米に集中しており、ヨーロッパとアメリカの感染被害は甚大で深刻な状況となっています。

国内輸入車で圧倒的シェアを誇るドイツの状況については、1月27日に最初の感染者が確認されてから2月中旬ころまでは、ごくわずかな感染者しか確認されておりませんでした。よって2月の時点ではまだ行動制限は出ていなかったようです。

しかし、感染が一気に拡大した3月以降は状況が一変し、3月17日にはフォルクスワーゲングループ(アウディ、ポルシェ含む)が生産を止め、翌18日にはBMWが、同23日にはメルセデスベンツも生産を停止しました。

一方で、ヨーロッパ諸国で甚大な感染爆発が起こる中、ドイツは周辺国に比較してコロナによる死亡率を大幅に抑えられています。
これについては、当ブログでも以前考察しましたが、やはり人口あたりの病床数の多さと人口当たり医療従事者の数が寄与している可能性は大きいと考えられます。

人口あたり病床数ランキング(G7、都道府県別) - Shoko-Ranking

医療従事者ランキング(G7)、日本の医師数ランキング(医師偏在指標) - Shoko-Ranking

 

そして現在の状況ですが、ドイツでは4月下旬より徐々に生産再開の動きが見られ始めていて、フォルクスワーゲンはドイツ本社で新型ゴルフなど一部モデルの再開を始めました。またメルセデスベンツ、BMWも一部モデルで再稼働を始めているようです。

しかしながら、まだまだ本格的な稼働には至っておらず、2020年度の自動車産業全体のダメージはまだまだ底が見えていない状況です。

 

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