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将棋タイトル獲得数ランキング

2020年6月4日、将棋の第91期棋聖戦は、挑戦者決定戦で藤井聡太七段(17)が永瀬二冠(叡王、王座)に勝利しタイトル挑戦権を獲得しました。

この結果、これまで屋敷伸之九段が持っていた17歳10か月24日の最年少タイトル挑戦記録を31年ぶりに更新することとなりました。(歴代年少記録は下図参照)

また6月8日からの棋聖戦5番勝負で渡辺棋聖(三冠)を破ることになれば、屋敷九段の持つ最年少タイトル獲得記録(18歳6ヶ月)を塗り替える大快挙となります。

 

<将棋八大タイトルの年少挑戦記録>

-

棋士名

年度

挑戦タイトル

挑戦時年齢

1

藤井 聡太

2020

棋聖戦

17歳10ヵ月20日

2

屋敷 伸之

1989

棋聖戦

17歳10ヵ月24日

3

羽生 善治

1989

竜王戦

19歳0ヵ月

4

渡辺 明

2003

王座戦

19歳4ヵ月

5

加藤一二三

1960

名人戦

20歳3か月

 

将棋の駒

将棋のタイトル

将棋も囲碁同様にタイトルは主に大手新聞社などがスポンサーとなって、複数存在しています。

数ある棋戦の中で特に主要な棋戦については、これまで「七大タイトル」とされていました。

しかし2017年に新たに叡王戦がタイトル戦に昇格したことで、現在は「八大タイトル」戦となっています。

そして将棋界でタイトルと言えば一般的にこの八大タイトルのことを意味します。

 

将棋のタイトル(数字は序列)

  1. 竜王(りゅうおう)
  2. 名人(めいじん)
  3. 叡王(えいおう)
  4. 王位(おうい)
  5. 王座(おうざ)
  6. 棋王(きおう)
  7. 王将(おうしょう)
  8. 棋聖(きせい)
タイトル戦一覧(八大タイトル)
棋戦名 優勝賞金 開始年度 番勝負 持ち時間 日数
竜王戦 4,320万円 1988年 七番 8時間 2日制
名人戦(順位戦) (非公表) 1935年 七番 9時間 2日制
叡王戦 (非公表) 2017年 七番 1/3/5/6時間 1日制
王位戦 (非公表) 1960年 七番 8時間 2日制
王座戦 (非公表) 1983年 五番 5時間 1日制
棋王戦 (非公表) 1975年 五番 4時間 1日制
王将戦 (非公表) 1951年 七番 8時間 2日制
棋聖戦(ヒューリック杯) (非公表) 1962年 五番 4時間 1日制

(Wikipedia参照)

 

将棋タイトルの序列は賞金順となっています。序列1位の竜王戦はタイトル戦最高額の4320万円の優勝賞金となっています。

名人戦以下は賞金額非公開となっていますが、 例えば2017年にタイトル戦に昇格した叡王戦はいきなり序列3位に格付けされています。このことから王位戦以上の高額な賞金額が用意されていることと推測されます。

 

別格タイトル「名人」と「竜王」

八大タイトルの中でも名人と竜王は他のタイトルと別格の位置づけになっています。

 

「名人」:将棋の称号としても最も古い歴史を持つ。もともと「名人」は江戸時代から続く将棋界の最高権威者に与えられた特別な称号でした。初代名人の一世本因坊算砂から始まり、その後家元制として大橋本家、大橋分家、伊藤家の3家から名人が輩出されていました。昭和初期までは終身制が続きましたが、1937年に実力名人制へと移行しました。

名人戦の予選にあたる順位戦は、C2からAまでの5つに分けられたクラスをリーグ形式で戦います。昇級の機会は年に1度で1段階のみ、最高級のA級まで上り詰めそこで1位になることで初めて名人への挑戦が可能となります。

 

「竜王」: 名人位と共に将棋界の頂点とされるタイトル。前身は読売新聞社主催の「十段戦」であり、1988年に「竜王戦」へと発展しました。優勝賞金は4320万円で将棋界の最高賞金額となっています。

予選は1~6組まで分かれたトーナメント方式(竜王ランキング戦)を戦い、更に本戦トーナメントに出場し優勝することで、竜王への挑戦が可能となります。

名人戦との大きな違いは、トーナメントを勝ち進むことが出来ればプロ1年目の棋士でも竜王への挑戦者となれるところです。

 

 

歴代タイトル獲得回数ランキング

- 棋士名(*は現役棋士 生年 合計 獲得永世称号
1 羽生善治 1970 99 竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖
2 大山康晴 1923 80 名人、十段、王位、棋聖、王将
3 中原誠 1947 64 名人、十段、棋聖、王位、王座
4 谷川浩司 1962 27 名人
5 渡辺明 1984 25 竜王、棋王
6 米長邦雄 1943 19 棋聖
7 佐藤康光 1969 13 棋聖
8 森内俊之 1970 12 名人
9 加藤一二三 1940 8 -
9 木村義雄 1905 8 名人

(Wikipedia参照)2020年3月26日時点 

 歴代1位は羽生善治、2位に大山康晴、3位に中原誠

第3位は中原誠十六世名人(1947年~)でタイトルの獲得回数は通算64期です。永世名人の他にも永世十段、永世王位、名誉王座、永世棋聖の5つ永世称号を保持しております。

大山康晴十五世名人の後継者と目され将棋界に一時代を築きました。

特に米長邦雄や加藤一二三、谷川浩司らと数々の死闘を演じました。

1967年に記録した年度勝率0.8545の記録は、50年以上経った今でも塗り替えられていない不滅の大記録となっています。

 

第2位の大山康晴十五世名人(1923年~1992年)はタイトル獲得数が通算80期です。2012年に羽生善治に抜かれるまでは、通算1位記録を長い間保持しておりました。

永世名人の他、永世十段、永世王位、永世棋聖、永世王将の5つの永世称号を保持しています。

タイトル戦連続獲得19期(歴代1位)、タイトル戦連続登場50期(歴代1位)、名人在位18期(歴代1位)、タイトル戦最年長防衛59歳0か月(歴代1位)、タイトル戦最年長奪取56歳11か月(歴代1位)など数々の大記録を持っています。

 

そしてタイトル獲得1位は通算99期獲得羽生善治九段(1970年~)です。

羽生九段の活躍は今さら語るまでもないところですが、1996年に王将戦で谷川王将(当時)を破り、史上初の大タイトル全冠制覇の大偉業を達成しました。

 そして2008年には悲願の永世名人を獲得し、永世竜王以外の永世六冠を達成。2017年竜王戦で渡辺明竜王(当時)を破り永世竜王の称号を獲得し、そこで前人未到の永世七冠の称号を獲得しました。

 将棋の棋士で生涯の中でタイトルを一度でも取れれば歴史に名を残すと言われる中、それをすべて同時に獲得するというのは考えられない大偉業と言えます。

また、永世称号についても一つあれば時代を代表する大棋士とされます。

そんな永世称号をすべてのタイトルで獲得するということは、今後もおそらく2人と現れることのないレベルの大記録です。

これらの数々の功績から翌2018年には、将棋界初となる国民栄誉賞を受賞しました。

 

将棋界期待の星”藤井聡太”

あり得ない羽生九段のタイトル保持記録(通算99期)を万に一つでも破る可能性を秘めた棋士がいるとすれば、藤井聡太七段以外には考えられません。

加藤、谷川、羽生、渡辺に続く史上5人目となる中学生棋士誕生とデビュー最年少記録更新は記憶に新しいところです。

そしてデビュー戦からの29連勝の連勝記録は、当時最も破ることの困難な記録の一つとされた神谷広志八段の持つ記録(28連勝)を30年ぶりに塗り替えた快挙でした。

また2018年には、同じく不滅の大記録とされる中原誠永世十六世名人が持つ年度最高勝率0.8545にもう一歩のところまで迫りました。(最終勝率は0.849で歴代3位)

また詰将棋解答選手権チャンピオン大会ではプロ入り前から含め5連覇達成中で、並外れた読みの力も見せつけています。

2020年6月4日現在、棋士の強さを示すレーティングでは全棋士1位まで上り詰めています。
最年少タイトル獲得もついに視野に入り、今後の活躍に更なる注目が集まっています。

 

 

 まとめ

この記事をざっくり要約すると
      1. 将棋の棋戦はタイトル(八大)が重要。序列は賞金額で決まっている。
      2. 中でも名人と竜王の二大タイトルは特別視される。
      3. タイトルの最多獲得は羽生善治の99回、2位大山康晴、3位中原誠
      4. 将棋界期待の星”藤井総太”

 

 

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