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血液型ランキング(国別人口比)~欧米で血液型占いが流行らない理由は?~

日本人で自分の血液型を知らないという人はほとんどいないと思います。

また日本では血液型と性格などを関連付けることが多いですし、話のネタとしてもよく使われます。

しかし、実は血液型と性格を関連付けたり占いに用いるのは、日本などごく一部のアジア地域だけだそうです。

 

欧米では日本のように血液型と性格を関連づけたり、占ったりする文化がほとんどないそうです。

実は欧米などでは圧倒的に血液型診断や相性占いなどが浸透しにくい理由が2つあります。

一つは血液型の偏りが大きいからということ。

もう一つは、そもそも自分の血液型を知らいない人が多いからということです。

 

今回は血液型のランキングです。

 

 

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ABO式血液型 

ABO式血液型は1901年にカールラントシュタイナーによって発見されました。

彼はこの発見により1930年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました 。

このABO式血液型は類人猿や旧世界ザルなどの他の霊長類にも存在します。

他にも「Rh血液型」や「MNS血液型」、「Lewis血液型」など、実はたくさんの血液型がありますが、最も汎用されていて、日常的に使う血液型はABO式血液型のことを指しています。

 

血液型の分類は輸血のために必要なもの

日本では血液型は性格診断相性占いとして幅広く知られているので、自分のみならず、家族や友人、あるいは職場の同僚などの血液型を把握されているケースは決して珍しいことではありません。

一方で冒頭述べた通り、海外では血液型を性格診断や占いとして活用することはほぼないため、自分の血液型すら知らない人も多いということです。

アメリカのある調査では、約1000人のうち自分の血液型を知っていた人の割合は5割強であったとのことです。

 

そもそABO式血液型は輸血の際に必ず確認が必要な情報となります。

初めての人から人への輸血は1827年に行なわれたそうですが、当時はABO式血液型が発見される前のことで当然のことながらほとんどうまくいきませんでした。

そしてそのほとんどの理由はABO型の不適合輸血のためと思われます。

血液型が違うと赤血球表面にある抗原と、血漿中にある抗体に違いが出ます。

実は、この抗原と抗体の違いが不適合を生むため、輸血の時に同じ血液型を使用しなければならない理由につながります。

 

血液型と抗原・抗体の関係
赤血球型 A型 B型 AB型 O型
抗原 A抗原 B抗原 A・B抗原 抗原なし
抗体 抗B抗体 抗A抗体 抗体なし 抗A・抗B抗体

血液型の抗原 A型の人は赤血球の表面に「A抗原」といわれる物質を持っています。

よって、このタイプの人の血液型をA型と呼んでいます。

同じようにB型の赤血球には「B抗原」があります。

AB型はどうかというと、「A抗原」と「B抗原」2種類とも持っています。

そしてO型ですが、実はO型の場合だけは異なっており「O抗原」を持っているわけではありません。O型は、その他の型と違い「A抗原」も「B抗原」どちらも持っておりません。

反応する抗原がない、すなわち0(ゼロ)からのちにO(オー)型になったとする説や、ドイツ語の「ohne」(「-ない」の意味)の頭文字からO型になったとの説があります。

型が違うと抗体が反応(凝集反応)してしまうから、輸血の際には血液型を合わさなければなりません。

 

型が違っても輸血が出来るケースは?

しかし実は、血液型が違っても抗体が攻撃しない組み合わせがあります。

たとえば、A型の人にO型の輸血をした場合です。

A型の人は抗B抗体を持っていますが、O型赤血球には抗原は何もありませんから抗B抗体による攻撃は受けません。

ということは、輸血しても問題はないことになります。
このように、“型は違うけれど問題はない血液”のことを「異型適合血」といいます。

冒頭で述べたように、輸血の時は型を合わせるのが大原則ですが、たとえば大出血をして大量に血液が必要となり、一致した血液型では足りない、というような緊急事態の時は下の図のような「異型適合血」で輸血を行うことも可能です。

 

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RH式血液型 

1940年、ラインシュタイナーと弟子のウィナーは、アカゲザルと人間で共通した血液型抗原があることを発見し、アカゲザルの頭文字をとって「Rh因子」と名づけました。

Rh抗原は一般にはC・c・D・E・eなどの抗原がよく知られています。

Rh式血液型は、これらのうち「D抗原」ある場合をRh陽性(プラス)ない場合をRh陰性(マイナス)としています。

 

 

それでは血液型の人口比率が高い国順にご紹介します。

以下のデータは人口3千万人以上の国のABO式血液型の人口比率に基づいて算出しています。

参考までに世界の血液型分布としては、

O型41.2%、A型29.4%、B型23.1%、AB型6.2%となっています。

O型の割合が多い国ランキング

- 国名 人口 O
1  ペルー 31,914,989 71.4%
2  メキシコ 128,649,565 61.8%
3  コロンビア 49,084,841 61.4%
4  コンゴ民主共和国 101,780,263 60.5%
5  エジプト 104,124,440 57.0%
6  アルゼンチン 45,479,118 53.8%
7  ナイジェリア 214,028,302 52.9%
8  サウジアラビア 34,173,498 51.8%
9  スーダン 45,561,556 51.5%
10  中国 1,394,015,977 48.0%

(出典:Blood type distribution by country - Wikipediaより)人口3千万人以上の国を抽出

 世界で最も数の多いO型ですが、中でもO型比率が高い地域はアメリカ大陸アフリカ大陸です。特に中南米ではO型比率が極端に多いのが特徴です。

アメリカ大陸でO型が多いのは先住民族にO型が極めて多かったことによります。

また実はヨーロッパにおいてもO型比率は高いです(軒並み40%以上)。

東アジア、東南アジアではそこまで O型比率は高くありませんが、唯一中国のみTOP10にランクインしています。

 

 A型の割合が多い国ランキング  

- 国名 人口 A
1  フランス 67,848,156 44.0%
2  スペイン 50,015,792 43.0%
2  ドイツ 80,159,662 43.0%
4  トルコ 82,017,514 42.5%
5  ブラジル 211,715,973 42.0%
5  カナダ 37,694,085 42.0%
5  イタリア 62,402,659 42.0%
5  アメリカ 332,639,102 42.0%
9  ウガンダ 43,252,966 40.0%
9  ウクライナ 43,922,939 40.0%
9  日本 125,507,472 40.0%

(出典:Blood type distribution by country - Wikipediaより)人口3千万人以上の国を抽出 

A型が多いのはヨーロッパ大陸です。 そしてコロンブス以降、ヨーロッパの白人がアメリカ大陸に渡ったことから北米においてもA型が多くなっています。

ただし、アメリカでA型以上に多いのは実はO型でおよそ44%程度います。カナダもほぼ同様ですが、理由は先に述べた通りアメリカ大陸の先住民がほとんどO型であったことによる影響と考えられます。

 

B型の割合が多い国ランキング 

- 国名 人口 B
1  インド 1,326,093,247 39.9%
2  パキスタン 233,500,636 38.0%
3  タイ 68,977,400 37.0%
4  バングラデシュ 162,650,853 35.5%
5  ミャンマー 56,590,071 33.0%
6  ベトナム 98,721,275 31.0%
7  インドネシア 267,026,366 29.0%
8  イラク 38,872,655 28.3%
9  マレーシア 32,652,083 27.5%
10  ネパール 30,327,877 27.3%

 (出典:Blood type distribution by country - Wikipediaより)人口3千万人以上の国を抽出 

B型が多い地域としては、インドを始め南アジアや東南アジアが多いのが特徴です。

逆にヨーロッパ大陸やアメリカ大陸でにおいては非常に少ない比率となっています。

 

AB型の割合が多い国ランキング 

- 国名 人口 AB
1  韓国 51,835,110 11.0%
2  パキスタン 233,500,636 10.0%
2  日本 125,507,472 10.0%
4  バングラデシュ 162,650,853 9.5%
5  インド 1,326,093,247 9.4%
6  ネパール 30,327,877 8.7%
7  イラク 38,872,655 8.3%
8  ロシア 141,722,205 8.1%
9  インドネシア 267,026,366 8.0%
9  ポーランド[34] 38,282,325 8.0%
9  トルコ 82,017,514 8.0%

 (出典:Blood type distribution by country - Wikipediaより)人口3千万人以上の国を抽出 

AB型は世界的に最も少ない血液型です。地域別では東アジア南アジアで多く分布しており、その中で日本は世界でもAB型比率が相対的に高い国の一つとなっています。

またB型同様にアメリカ大陸やヨーロッパでの割合は非常に少ないです。

 

このように見てみると、アジア地域以外ではB型とAB型の割合が非常に低く、逆にO型とA型の2種類が圧倒的に多い状況です。

さらには自分の血液型をそもそも把握していない人が多いことも相まって、血液型による性格分析や占いなどが浸透しにくくなるのは当然の流れとも言えます

 

 

血液型分布と起源

血液型分布には地域、人種によって偏りが大きいという特徴があります。

なぜこのような偏りがあるのでしょうか。それは血液型の分化が食生活および腸内細菌の変化によってもたらされたとの仮説があります。それは以下の通りです。

 

それによると人類は最初は全てO型であり、紀元前2.5~1.5万年頃、アジア大陸に分散して農耕民族となったグループの腸内細菌が変化、その腸内細菌が持っていたA型物質の遺伝子移入によりA型人間が誕生したといいます。

そして紀元前1万年頃、ヒマラヤ山岳地帯に移動して遊牧民族となったグループでは、食料としていた乳製品を分解するのに適したように腸内細菌が変化し、そのB型物質の遺伝子移入によりB型人間が誕生しました。

その後今から1千年ほど前のごく最近にA型人間とB型人間との混血によりAB型人間が誕生したと言われています。

 

一見もっともにも聞こえる説ではありますが、人類の移動の歴史と矛盾している点が多く、更にその後いくつかの研究では、チンパンジーにはO型とA型が、テナガザルとオランウータンにはA型とB型、AB型までもが存在していることがわかっており、少なくとも人類と共通の祖先から枝分かれした時点で、すでにABO血液型が存在していた可能性が高いと考えられます。

 

日本人の血液型分布の特徴 

では日本人の血液型分布の特徴ですが、下記の表は日本人の各血液型の割合を大まかに分類したものです。

血液型 A型 O型 B型 AB型 全体
出現頻度 40% 30% 20% 10% 100%
Rh(-)の比率 0.20% 0.15% 0.10% 0.05% 0.5%

 中段はABO血液型の割合を示し、下段には各血液型におけるRH(マイナス)の出現割合を示しています。

日本人の血液型分布の特徴としては、A型の割合が最も多いものの、O型もB型も一定割合を保っています。そしてAB型の割合も他国に比べると高く、4つのタイプの血液型が比較的バランスよく混在していると言えます。

 

 また、日本人のRh(マイナス)の発現率は0.5%で、白人の発現率15%に比べるとかなり低い率となっています。

上記の表の通り日本人はRh(マイナス)が0.5%(200人に1人)、特にAB型のRH-は全体の僅か0.05%(2,000人に1人)の割合となっています。

 

  まとめ

この記事をざっくり要約すると

  1. ABO式血液型は本来輸血において非常に重要な分類
  2. O型が多い地域はアメリカ大陸とアフリカ大陸。先住民が起源。
  3. A型が多い地域はヨーロッパとアメリカ大陸
  4. B型が多い地域は南アジア。ヨーロッパ、アメリカは少ない。
  5. AB型が多い地域は東アジアと南アジア。ヨーロッパ、アメリカは少ない。
  6. 日本の血液型分布の特徴は4タイプがバランスよく混在しているが、RH-は少ない。

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