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将棋タイトル初獲得 年少記録・年長記録ランキング

2020年7月16日、将棋の棋聖戦で挑戦者の藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(=三冠)を破り、最年少タイトル獲得記録を30年ぶりに更新することとなりました。

またこの快挙は連日テレビなどでも大きく取り上げられ、29連勝時以来の藤井フィーバーとなっています。

 

さらに、現在シーリーズが行われている木村一基王位との王位戦七番勝負では、第3局を終えて藤井棋聖の3勝0敗となっています。

残り1勝すれば、このシリーズでもタイトルを奪取し、史上最年少の2冠達成となります。

今回はこの二人に着目して将棋初タイトル獲得の年少記録および年長記録のランキングをご紹介いたします。

将棋の駒

先日達成したタイトル最年少獲得記録の更新は、あの藤井七段による記録更新ということもあり、非常に多くのメディアで取り上げられました。

そこで若干今更感もありますが、まずは改めて初タイトル獲得の年少記録のTop5です。


初タイトル獲得時の年少記録ランキング Top5

棋士名 獲得時年齢 獲得年 タイトル 相手
藤井聡太 17歳11か月 2020年 棋聖 渡辺明
屋敷伸之 18歳6か月 1990年 棋聖 中原誠
羽生善治 19歳3か月 1989年 竜王 島明
渡辺明 20歳8か月 2004年 竜王 森内俊之
中原誠 20歳10か月 1968年 棋聖 山田道美

 

年少記録として目立つのは棋聖と竜王の2つのタイトルです。

特に棋聖タイトルはTop10内で4人が獲得しています。(Top5以外には8位に三浦九段の22歳5ヵ月)

 

おさらいですが、 

現在の将棋の主要タイトルには八大タイトル(棋戦)があります。

過去の記事はこちらから 

 

続いては今回記録更新した藤井総太棋聖が達成した主な年少記録を以下にご紹介いたします。 

藤井聡太棋聖が更新した主な年少記録

記録 年月 年齢
三段昇段 2015年10月 13歳
四段昇段(プロ入り) 2016年9月 14歳
六段昇段 2018年2月 15歳
一般棋戦優勝 2018年2月
全棋士参加棋戦優勝 2018年2月
七段昇段 2018年5月
新人王戦優勝 2018年10月 16歳
公式戦100勝 2018年12月
タイトル挑戦 2020年6月 17歳
タイトル獲得 2020年7月  

 

年少記録を作るためには、何といってもスタート年齢の速さが最重要と考えられます。

藤井棋聖の14歳でのプロデビュー(四段昇段)というのは、今回の最年少タイトル獲得記録更新にも非常に大きく結びついていたと思います。

 

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最年少二冠獲得へ 

仮に藤井総太棋聖がこのまま他のタイトルも奪取し今年中に二冠獲得となると、1992年度の羽生竜王・王座(当時)が打ちたてた22歳での二冠という最年少記録を大幅に更新することになります。

そもそも二冠達成そのものが至難の業であり、長い将棋史においても同時に複数タイトルを所持できたのはわずかに14名の棋士のみのようです。

そのわずか14名しかいない二冠棋士ですが、羽生時代の終焉によって、現在は戦国時代ともいえる状況に突入し、現時点で3名もの二冠棋士(豊島竜王・名人、渡辺二冠、永瀬二冠)が存在しています。そして藤井棋聖の目覚ましい活躍によって4強時代に突入しています。

頭一つ抜け出しつつある藤井棋聖が複数冠獲得し、このまま一気に藤井一強の新時代に突入していくかが今後の見どころになりそうです。

その圧倒的な強さだけでなく、落ち着き語彙力などいろんな面で高校生離れしていることから、実は人生2周目なのでは?などの説まで飛びだしているほどです。。

将棋棋士レーティングランキング shogidata.info

 

一方で現在シリーズ中の王位戦ですが、タイトルホルダーの木村一基王位は藤井棋聖とは逆に23歳でプロ入りした晩成型の棋士で、初タイトル獲得の年長記録保持者でもあります。

よって、最年少タイトルホルダーVS最年長タイトルホルダーとの王位戦の行方は、多いに注目があつまるところです。

 

 

初タイトル獲得時の年長記録ランキング TOP3

- 棋士名 獲得時年齢 獲得年 タイトル 相手
1 木村一基 46歳3ヵ月 2019 王位 豊島将之
2 有吉道夫 37歳6ヵ月 1973 棋聖 中原 誠
3 桐山清澄 37歳5ヵ月 1985 棋王 米長邦雄

 

木村一基氏の愛称は「将棋の強いおじさん」「解説名人」。そしていつしか「中年の星」へ

2019年度の第60期王位戦で木村一基九段(当時)が豊島王位を破り、初タイトル最年長記録を実に44年ぶりに更新しました。達成年齢も8歳も上回る大幅更新です。

木村氏はプロデビュー23歳の遅咲きですが、その異名は「千駄ヶ谷の受け師」とも呼ばれ、受けの強さに定評がある実力棋士です。

2001年には年度勝数歴代4位タイ(61勝)の記録と年度勝率歴代5位タイ(0.8356)の記録を残しております。そのいずれも藤井棋聖が2017年にタイ記録で並んでいます。(出所:歴代ベスト記録・ランキング|成績・ランキング|日本将棋連盟

 

また「解説名人」とも呼ばれる解説の面白さやそのキャラクターからファンが非常に多い人気棋士の一人で、愛称は「将棋の強いおじさん」または単に「おじさん」あるいは「おじおじ」などと呼ばれ親しまれています。

一般的に将棋の世界は30代でピークを迎え、徐々に表舞台から遠ざかっていくのが一般的と言われていますが、木村氏はタイトルに挑戦すること14年間(2005~2016年)で実に6回、しかしいずれも獲得ならず。

ですが将棋の世界ではタイトル戦に挑戦できるだけでも大変なことです。

強豪ひしめき合う厳しい世界で、幾度となくタイトル挑戦に挑む木村氏はいつしか「中年の星」と呼ばるようになります。

 

そして2019年。7回目のタイトル戦で悲願の初タイトル獲得となりました。この獲得は苦労人・木村氏の7度目の正直ということもあって、将棋界では大きな話題となりました。

そして木村氏の座右の銘「百折不撓」を地で行くようなドラマチックな結末でした。

3年ぶりの陣屋 その日、“将棋の強いおじさん”は百折不撓だった | 観る将棋、読む将棋 | 文春オンライン

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木村王位の最年長記録は塗り替え不可能!? 

40代後半で初のタイトル獲得ということは、こちらも間違いなく大記録ということになります。

では初タイトル獲得の年少記録(17歳11か月)と年長記録(46歳3ヵ月)の更新は、どちらがより難しいかということになると、おそらく後者の方がより難しいと言えるかもしれません。

理由として、世界的には将棋より競技人口が多く、またAI研究も盛んな囲碁において、世界トッププレーヤーの年齢はどんどん若くなっており、いずれ将棋もそのような状況になってくるものと考えられます。

 

2020年7月現在で世界レーティングTOP10のうち20代が9名、30代は1名のみという状況です。世界棋士ランキング(囲碁)

ちなみに20年前の2000年7月のTOP10は20代は2名、30代3名、40代4名、50代1名という状況でした。

確実にトップ棋士の年齢層が若くなっていることがわかります。

 

第3回アベマTVトーナメント

今後は将棋界においてもますます若い世代が台頭してくることも予想されます。

現在アベマTVにて開催されているチーム対抗の超早指し戦、第3回アベマTVトーナメントにおいて、平均年齢最年長の佐藤康光九段率いるチームレジェンドが決勝トーナメントに進出しました。

8日に行われた決勝トーナメントでは、永瀬二冠がリーダーとして率いて藤井棋聖を擁する最年少最強チームのチームバナナと対戦するゴールデンカードとなりました。

結果はチームレジェンドが惜しくも破れはしましたが、新旧対決の熱戦となりました。

 

まとめ
この記事をざっくり要約すると
  1. 初タイトル獲得年少ランキングの1位は藤井新棋聖の17歳11か月
  2. 藤井棋聖は多くの年少記録を次々と塗り替えている
  3. さらなるタイトル獲得で最年少二冠にも期待がかかる
  4. タイトル初獲得の最年長記録は木村王位の46歳3ヵ月
  5. ”中年の星”木村王位は「将棋の強いおじさん」と呼ばれる愛されキャラ。最年長記録は今後塗り替え不可能!?

 

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