ソニーは2020年11月12日、次世代ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」を発売しました。
米マイクロソフトも10日に「Xbox」の新機種を発売し、7年ぶりのゲーム機大型商戦が始まりました。
今回はゲーム機(ハード)の販売台数ランキングです。
まず最初に、これまで発売されてきたゲーム機の販売台数ランキングを世界TOP15まで見ていきたいと思います。
ゲーム機の販売台数ランキング(世界累計)
順位 | ゲーム機 | メーカー | 国 | 発売年月 | 累計販売台数(世界) |
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1 | プレイステーション2 | ソニー | 日本 | 2000年3月 | 1億5500万台 |
2 | ニンテンドーDS | 任天堂 | 日本 | 2004年11月 | 1億5402万台 |
3 | ゲームボーイ/ゲームボーイカラー | 任天堂 | 日本 | 1998年10月 | 1億1869万台 |
4 | プレイステーション4 | ソニー | 日本 | 2013年11月 | 1億1350万台 |
5 | プレイステーション | ソニー | 日本 | 1994年12月 | 1億240万台 |
6 | ニンテンドーWii | 任天堂 | 日本 | 2006年11月 | 1億163万台 |
7 | プレイステーション3 | ソニー | 日本 | 2006年11月 | 8740万台 |
8 | Xbox 360 | マイクロソフト | 米国 | 2005年11月 | 8580万台 |
9 | ゲームボーイアドバンス | 任天堂 | 日本 | 2001年3月 | 8151万台 |
10 | プレイステーションポータブル | ソニー | 日本 | 2004年12月 | 7640万台 |
11 | ニンテンドー3DS | 任天堂 | 日本 | 2011年2月 | 7594万台 |
12 | Nintendo Switch | 任天堂 | 日本 | 2017年3月 | 6830万台 |
13 | ファミリーコンピューター | 任天堂 | 日本 | 1983年7月 | 6191万台 |
14 | スーパーファミコン | 任天堂 | 日本 | 1990年11月 | 4910万台 |
15 | Xbox One | マイクロソフト | 米国 | 2013年11月 | 4590万台 |
(参考:任天堂公式サイト、SONY公式サイトから販売台数をランキング化。マイクロソフト社のデータはwikipediaから)
世界で最も売れたゲーム機は2000年発売の「PS2」
家庭用ゲーム機においてこれまで最もたくさん売れた機種はプレイステーション2(PS2)となっています。
世界の累計販売台数は実に1億5500万台となっています。
PS2はアーケード並みに美しいグラフィック性能と当時としては画期的なデザイン(=タワー型)となっていて、ゲーム機という枠組みを超えた斬新な外観も話題でした。
その他にも世界で販売台数を伸ばした要因として、DVDの再生機能を搭載していたことがあげられます。ゲーム機として以外にDVDプレーとしても利用することが出来たことでアジア、中東など新興国などでの売り上げを伸ばすことにつながりました。
またPS2における最高売上ソフトは、日本では「ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君」の370万本。一方、世界では「グランド・セフト・オート・サンアンドレアス」の2,081万本となっています。
PS2に並ぶ台数を誇る「ニンテンドーDS」
2位にランクインしたのはニンテンドーDSです。1位のPS2との差はわずか100万台となっています。
DSとは「Dual Screen」の略で、折り畳み式の上下2つの液晶画面が特徴です。他にもタッチスクリーンや音声認識機能、ワイヤレス通信機能などが搭載されていました。
日本では発売当初から予想を上回る人気で、発売20か月でPS2やゲームボーイアドバンスの記録を塗り替える1千万台出荷を達成しました。
DSで最も売れたソフトは国内、世界ともに「Newスーパーマリオブラザーズ」で、国内で649万本、世界では3,080万本という驚異的な出荷本数を記録しました。
また、DSは教育や教材への活用によって新たな顧客層を獲得することにも成功しました。
脳トレのジャンルでは2005年に「脳を鍛える大人のDSトレーニング」が発売されると、お年寄りへのプレゼントとして選ばれるなど従来のゲームソフトでは見られなかった現象がおこりました。
こちらは国内出荷396万本の大ヒット商品となり、世界では1,901万本の記録を残しています。
PS5、Xbox Series X/s、スウィッチの三つどもえの争いへ
2020年11月、ソニーから”プレイステーション5(PS5)”、マイクロソフトから”Xbox Series X/S”と、ともに約7年ぶりの新型機種投入を行いました。
PS5は初期出荷台数ではPS4を上回るペースとなっていて、すでに品薄状態になるなど世界的大ヒットの兆候がみられています。
(ちなみにソフトについてですが、PS5およびXbox Series X/Sでプレイできるソフトの情報については下記サイトご参照ください)
PS5ローンチタイトル(本体同時発売ソフト)一覧。リメイク版『デモンズソウル』、『スパイダーマン:マイルズ・モラレス』などが登場 - ファミ通.com
【Xbox Series X/S】ソフトまとめ。ローンチタイトルや今後発売予定のラインアップをピックアップして紹介 - ファミ通.com
また今回PS5、Xboxとも通常版に加えてディスクドライブを省いた廉価版ダウンロード専用機(XboxはSeries Sが廉価版)も用意しています。
一方、任天堂の”スイッチ”も「あつまれどうぶつの森」の世界的大ヒットなどもあり、発売後3年経過した現在も販売は好調の模様です。
将来的にはクラウドゲームがその座を奪う?
現在世界的に好調なゲーム市場ですが、実は今後においては、クラウドゲームの台頭により、ゲーム専用機種がクラウドにその座をとって替わられるとの見方が強まっています。
米グーグルは2019年にクラウドゲームのサービスを開始し、アマゾンやフェイスブックも2020年に相次ぎ参入を表明しました。
クラウドゲームの特徴としてはサーバーでデータ処理を行うため、スマホやタブレット、テレビなど好きな端末で遊べるメリットがあります。
ただし現時点では、コンテンツ不足や通信の遅れなどまだまだ課題が多い状況であり、しばらくは専用機種優位の状況は続くと見込まれます。
しかし、今後上記の課題が解消されれば普及が更に加速することで、「PS5が最後のゲーム専用機種になる可能性がある」との声も出ているようです。
まとめ
- これまでに世界で最も売れたゲーム機はPS2の1億5500万台
- 首位と微差の2位はニンテンドーDSで1億5402万台
- 2020年11月にはPS5とXbox Series X/Sが7年ぶりに発売
- Nintendo Switchもまだまだ好調で3つ巴の年末商戦に
- 将来的にはクラウドゲームにとって替わられるとの予想も