Shoko-Ranking

ランキングを中心に経済・産業・社会・時事などの情報をまとめています

都道府県別地価上昇率ランキング2020年(商業地、住宅地)

 

地価上昇

 公示地価5年連続上昇

国土交通省が18日に2020年1月1日時点の公示地価を発表しました。商業・工業・住宅の全用途の全国平均は1.4%のプラスと5年連続の上昇となりました。しかし、調査地点に占める上昇地点は全国で48%、地方で37%となりました。上昇地点はインバウンド(訪日外国人)需要や企業誘致や子育て支援み取り組む市町村での上昇が目立った結果となりました。

 

2020年の公示価格の変動率(対前年)

  全用途 住宅地 商業地
全   国   1.4%   0.8%   3.1%
三 大 都 市 圏   2.1%   1.1%   5.4%
東 京 圏   2.3%   1.4%   5.2%
大 阪 圏   1.8%   0.4%   6.9%
名古屋圏   1.9%   1.1%   4.1%
地  方  圏   0.8%   0.5%   1.5%
中核4市   7.4%   5.9%   11.3%

(参考:日本経済新聞)中核4市は札幌、仙台、広島、福岡

 

中核4市で高い伸び。4市除いた地方圏で28年ぶりのプラスに 

住宅地は堅調な雇用や超低金利に支えられ、0.8%の上昇でした。商業地は3.1%上昇となりそれぞれ前年より伸び幅が拡大しました。

また商業地は東京、大阪、名古屋の三大都市圏では5.4%のプラスとなり、地方圏においては中核4市(札幌、仙台、広島、福岡)が、11.3%と大きく伸びました。訪日客の消費も見込んだ商業施設やオフィスの開発が活発化し、より高い投資収益を求めるマネーが地方に流れたことが影響したと考えられます。

そして、中核4市(札幌、仙台、広島、福岡)を除いた地方圏でも0.1%上昇となり、28年ぶりに上昇に転じました。

伸び率首位は商業地・住宅地ともに沖縄

商業地の上昇率が13.9%、住宅地の上昇率が9.5%と共に全国首位になったのが沖縄県です。前回調査に引き続き、商業地、住宅地ともに高い伸び率で連続の首位となっています。一方で、足元では中国初などのクルーズ船の寄港キャンセルや航空路線の減便によって商業施設への影響が出ており、長期化すれば不動産の価格にも影響を及ぼしかねない状況となっています。

 

以下に都道府県別の地価上昇率ランキング(商業地、住宅地)を記載します。

都道府県別・商業地・地価上昇率ランキング (2020年)

  都道府県 2019 2020
順位 全国 2.8 3.1
1 沖縄 10.3 13.3
2 京都 9.7 8.1
3 大阪 6.5 7.7
4 東京 6.8 7.2
5 福岡 4.9 6.7
6 宮城 5.9 6.2
7 北海道 3.2 4.5
8 愛知 4.6 4.1
9 広島 2.7 3.9
10 熊本 3.4 3.5
11 千葉 2.9 3.4
12 兵庫 2.4 2.8
13 神奈川 2.4 2.7
14 埼玉 1.6 2.0
15 石川 1.3 1.9
16 奈良 0.9 1.5
17 長崎 1.3 1.2
18 大分 0.9 1.1
19 岡山 0.7 1.0
20 滋賀 0.6 0.7
21 佐賀 0.3 0.6
22 福島 0.8 0.5
23 静岡 0.0 0.1
24 香川 △ 0.1 0.1
25 群馬 △ 0.2 △ 0.1
26 山口 △ 0.3 △ 0.2
27 青森 △ 0.5 △ 0.3
28 富山 △ 0.2 △ 0.3
29 山梨 △ 0.6 △ 0.3
30 岐阜 △ 0.5 △ 0.3
31 徳島 △ 0.4 △ 0.3
32 茨城 △ 0.5 △ 0.4
33 長野 △ 0.7 △ 0.4
34 三重 △ 0.8 △ 0.4
35 山形 △ 0.9 △ 0.5
36 栃木 △ 0.5 △ 0.5
37 高知 △ 0.8 △ 0.5
38 愛媛 △ 0.8 △ 0.6
39 岩手 △ 1.2 △ 0.7
40 福井 △ 0.9 △ 0.7
41 宮崎 △ 1.0 △ 0.7
42 秋田 △ 1.3 △ 0.8
43 鳥取 △ 1.1 △ 0.8
44 新潟 △ 1.4 △ 0.9
45 和歌山 △ 1.1 △ 0.9
46 鹿児島 △ 1.0 △ 0.9
47 島根 △ 1.3 △ 1.1

 (出典:国土交通省HP「第5表 都道府県別・用途別対前年平均変動率」)

 

 

都道府県別・住宅地・地価上昇率ランキング (2020年)

  都道府県 2019 2020
順位 全国 0.6 0.8
1 沖縄 8.5 9.5
2 宮城 3.5 3.5
3 福岡 2.6 3.5
4 東京 2.9 2.8
5 北海道 0.7 2.2
6 石川 0.4 1.7
7 広島 0.9 1.3
8 大分 0.8 1.3
9 愛知 1.2 1.1
10 熊本 1.0 1.1
11 埼玉 0.7 1.0
12 千葉 0.6 0.7
13 京都 0.8 0.7
14 佐賀 0.3 0.6
15 福島 1.0 0.4
16 大阪 0.2 0.4
17 神奈川 0.3 0.3
18 山口 0.1 0.3
19 長崎 0.0 0.2
20 山形 △ 0.1 0.1
21 富山 △ 0.1 0.0
22 岡山 △ 0.6 0.0
23 香川 △ 0.1 0.0
24 岩手 △ 0.4 △ 0.1
25 長野 △ 0.2 △ 0.1
26 兵庫 △ 0.2 △ 0.1
27 徳島 △ 0.3 △ 0.2
28 宮崎 △ 0.3 △ 0.2
29 青森 △ 0.5 △ 0.4
30 茨城 △ 0.5 △ 0.5
31 島根 △ 0.8 △ 0.5
32 高知 △ 0.6 △ 0.5
33 群馬 △ 0.6 △ 0.6
34 新潟 △ 0.8 △ 0.6
35 奈良 △ 0.5 △ 0.6
36 鳥取 △ 0.8 △ 0.6
37 静岡 △ 0.7 △ 0.7
38 三重 △ 1.0 △ 0.7
39 栃木 △ 0.7 △ 0.8
40 山梨 △ 1.0 △ 0.8
41 岐阜 △ 0.7 △ 0.8
42 滋賀 △ 0.6 △ 0.8
43 愛媛 △ 1.0 △ 0.8
44 秋田 △ 1.3 △ 0.9
45 鹿児島 △ 1.0 △ 0.9
46 福井 △ 1.1 △ 1.1
47 和歌山 △ 1.3 △ 1.2

 (出典:国土交通省HP「第5表 都道府県別・用途別対前年平均変動率」)

 

 全国最高額地点 (商業地、住宅地)

全国における最高額地点は、商業地では今年も中央区銀座の山野楽器銀座本店で1平方mあたり、5,770万円となり前年比で0.9%のプラスでした。
住宅地においては、港区赤坂4-14-11が前年比8.8%となる1平方mあたり472万円とこちらは3年連続での最高額になっています。住宅地は港区が上位5地点中、4地点を占めていていずれも300万円を超えております。