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日本の最高気温地点ランキング~歴代1位は埼玉県熊谷の41.1度~

気象庁の発表では、今年の夏も平年に比べて暑くなることが予想されています。

 

また今年も最高気温地点の塗り替えはあるのでしょうか?

今回は日本の最高気温地点ランキングです。

 

真夏の日差し

気象用語について 

テレビの天気コーナーでは真夏日や熱帯夜などの表現がよく出てきます。

それぞれ気象用語としての温度基準があります。

以下にまとめてみました。

夏の気象用語

夏   日:最高気温が25℃ 以上の日

真夏日:最高気温が30℃以上の日

猛暑日:最高気温が35℃以上の日

熱帯夜気温が25℃以上の夜

冬の気象用語

冬    日最低気温が0℃未満の日 

真冬日最高気温が0℃未満の日

  

それでは観測史上最も気温の高い地点はどこだったのでしょうか?

早速ランキングです。

観測史上最も最低気温の高い地点ランキング

(各地点の観測史上1位の値から作成)

順位 都道府県 地点 観測値 起日
1 埼玉県 熊谷  41.1 2018年7月23日
2 岐阜県 美濃 41 2018年8月8日
岐阜県 金山 41 2018年8月6日
高知県 江川崎 41 2013年8月12日
5 岐阜県 多治見 40.9 2007年8月16日
6 新潟県 中条 40.8 2018年8月23日
東京都 青梅 40.8 2018年7月23日
山形県 山形  40.8 1933年7月25日
9 山梨県 甲府  40.7 2013年8月10日
10 新潟県 寺泊 40.6 2019年8月15日
和歌山県 かつらぎ 40.6 1994年8月8日
静岡県 天竜 40.6 1994年8月4日
13 山梨県 勝沼 40.5 2013年8月10日
14 山形県 鼠ケ関 40.4 2019年8月15日
新潟県 三条 40.4 2018年8月23日
埼玉県 越谷 40.4 2007年8月16日
17 新潟県 高田  40.3 2019年8月14日
愛知県 名古屋  40.3 2018年8月3日
群馬県 館林 40.3 2007年8月16日
群馬県 上里見 40.3 1998年7月4日
愛知県 愛西 40.3 1994年8月5日

 (参考:気象庁HP)

 

歴代最高記録は埼玉県熊谷41.1度 (2018年)となっています。

そして2位は岐阜県美濃岐阜県金山高知県江川崎の3地点が同率で41.0度の記録です。

 

最高気温は平成以降(1989年~)の記録が大半

最高気温の記録は1933年の山形県山形で観測した40.8度を除けば、すべて平成以降の記録で、さらにその多くが2000年代以降の記録になっています。

そして2018~19年の2年間のみで、実に10地点がランクインしています。

またランキングの最高気温はすべて40度超えです。

 

以前記事にしましたが、最低気温の歴代記録はそのほとんどが昭和以前の記録でした。

日本の最低気温、最深積雪ランキング~最低気温記録は昭和以前に集中~ - Shoko-Ranking

これは都市化による影響もありますが、やはり冬においても上昇傾向となっています。

 

7月と8月はどっちが暑い?

最高気温の記録は2018年7月23日の埼玉県熊谷でした。

ここで疑問です。7月と8月はどちらのほうが暑いのでしょうか?

まずは先の最高気温の記録から比較してみました。

全国21地点の最高記録のうち、

  • 7月の最高は4地点
  • 8月の最高は17地点

となっています。

次に過去10年間の国内平均気温を調べてみました。

 

【6月~9月】平均気温推移(2010年~19年)
6月 7月 8月 9月
2010 23.6 28 29.6 25.1
2011 22.8 27.3 27.5 25.1
2012 21.4 26.4 29.1 26.2
2013 22.9 27.3 29.2 25.2
2014 23.4 26.8 27.7 23.2
2015 22.1 26.2 26.7 22.6
2016 22.4 25.4 27.1 24.4
2017 22 27.3 26.4 22.8
2018 22.4 28.3 28.1 22.9
2019 21.8 24.1 28.4 25.1
過去10年平均 22.48 26.71 27.98 24.26

  (参考:気象庁HP)

10年間の平均で8月の気温が7月を上回っています。

7月の平均気温が8月を上回ったのは過去10年で2回(2017年・2018年)のみです。

以上のことから 

平均気温が高い月ランキング

①8月 >②7月 >③9月 >④6月

 

よって1年で最も暑い月は8月ということが判明しました。

 

扇風機をあてる男性

 

次に観測史上で最も最低気温の高い地点ランキングです。

おさらいですが、「熱帯夜」の基準は最低気温が25度以上です。 

 

観測史上最も最低気温の高い地点ランキング

(各地点の観測史上1位の値から作成)

順位 都道府県 地点 観測値 起日
1 新潟県 糸魚川 31.3 2019年8月15日
2 新潟県 相川  30.8 2019年8月15日
3 福岡県 福岡  30.5 2018年8月22日
4 東京都 東京 30.4 2013年8月11日
5 新潟県 高田  30.3 2019年8月15日
石川県 小松 30.3 2000年7月31日
7 新潟県 三条 30.2 2019年8月15日
富山県 上市 30.2 1997年8月9日
9 富山県 富山  30.1 2000年7月31日
10 長崎県 口之津 30 2017年8月5日
福井県 越廼 30 2000年7月31日
12 新潟県 羽茂 29.8 2019年8月15日
新潟県 大潟 29.8 2019年8月15日
沖縄県 石垣島  29.8 2014年7月5日
15 石川県 金沢  29.7 2019年8月15日
沖縄県 北原 29.7 2017年8月9日
沖縄県 久米島  29.7 2017年8月7日
沖縄県 那覇  29.7 2017年8月4日
沖縄県 安次嶺 29.7 2017年8月4日
沖縄県 仲筋 29.7 2007年7月19日
沖縄県 大原 29.7 2007年7月17日
山口県 柳井 29.7 2006年8月17日
愛媛県 (旧)新居浜 29.7 2004年7月21日
鳥取県 米子  29.7 2000年9月1日
鳥取県 塩津 29.7 2000年9月1日

  (参考:気象庁HP)

 

最低気温が高い地点は、ほとんどが日本海側に面している県です。

沖縄を除けば、東京都愛媛県の2地点のみが日本海側以外でのランクインです。

先の最高気温の上位は、どちらかというと内陸部が多かったのとは対照的な結果となっています。

 

半数以上が2017年以降の記録 

そしてこちらもランキングのほとんどが2000年以降の記録でした。
さらに半分以上が直近3年間2017年~2019年での記録となっています。

 

このペースでいくと上記の記録もここ数年のうちに塗り替えられていきそうです。

 

 

まとめ

この記事をざっくり説明すると
  1. 歴代1位の最高気温地点は埼玉県熊谷で41.1度
  2. 最高気温上位21地点中20地点は平成以降の記録。更に2018~19年の記録が多い
  3. 1年で最も平均気温が高いのは8月
  4. 歴代最低気温が高い地点の半数以上が2017~19年に記録

 

 

 

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